赤ちゃんの気持ち
2013年02月25日 月曜日
新年度まで残りわずかですが、不安な気持ちがあるのは大人側で…。子ども達大丈夫かな?なんて心配もありますが、子ども達はお兄さんお姉さんになる事に期待を抱いていますし、進級にも期待をしている姿はこの時期によく見られます。
大人の心配をよそに…なんて言葉が子ども達には付き物なのでしょうか。
不安を期待に変えて変化を楽しもうと我々保育士も心掛けていきますのでよろしくお願い致します。
さて、最近では自分でやる事も増えてきたせいか「私はもう赤ちゃんではない‼」そんな姿がよく見られ、自分で!っとやったり、頼もしいなと感じる時もあります。(低年齢クラス)
ある日、子ども達にこんな事を聞いてみました。
「○○くんと○○ちゃんはまだ赤ちゃん?」っと聞くと「ちがうでしょ〜!」
「おにいさんおねえさん!」
っとの返事。
「そうなんだ。じゃぁ、あかちゃんとお兄さんお姉さんどっちが良い?」
この返答はもちろん…お兄さんお姉さん。
「そうだね。でも赤ちゃんは何でもやってもらえるよ?靴下だってジャンパーだってご飯だって食べさせてもらえるんだよ?赤ちゃんって何でもやってもらえて良いんじゃない?」っと言うと、「え⁈あかちゃんになったら、ガムがたべられないしあめもたべられないからいやだ」っと言う女の子。「ん〜。あかちゃんはねぇ、なんにもできないからつまんないんだよ。」っと男の子。
この二人の言葉の共通点は、あかちゃんはやっぱり縛られて嫌だと言う事と、あかちゃんは自由じゃない。という事ではないかと感じました。
赤ちゃんは飴やガムは食べられません。喉につまらせて危険です。おやつなんかでも大人は与えません。もちろん当たり前の事です。
しかし、この女の子の言葉を聞いた時ふと何か別の視点の言葉だと感じました。日々の生活の中で赤ちゃんには危ないからと大人達は赤ちゃんに与えない物が多かったのではないかということです。
女の子は子どもなりに制限されていた事を覚えているのでしょうか。はたまた、少しずつ成長していくに連れて制限が緩和されていると感じているのでしょうか。このような子ども達の言葉から大人の関わりの重要さがすでに赤ちゃんの時期から必要なのだと改めて実感させられました。
また、あかちゃんはなんにもできないからつまんないんだよという言葉も視点を変えれば、赤ちゃんだって色んな事をやりたいけど大人に制御されている・やりたいけど力がないからしょうがなく抱っこされたり大人の力を借りなきゃいけなかったり…。そんな風にも聞こえます。
本当はやりたいし、出来るのに!とでも言っているかのようでした。
いかに子ども達の自発性を育めるか考え一日一日を大切に保育していきたいと思います。
k☆Y
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