僕に出来る事
2013年02月22日 金曜日
園内で空間装飾をしていると子ども達は、興味を示して近くに集まり「なにやってるの?」っと声をかけてくれます。
そのような子ども達の気さくな姿にはいつも感心させられます。他人のやっている事に興味を持たないそんな現代社会で生きている大人にとって様々な意味合いで子ども達は必須な存在だと感じます。どんな時でも気遣ってくれると言いますか、その姿が人に興味を持つ事の大切さを自分に教えてくれるようなそんな気がしました。
日中天井付近に、園でとれた木の枝を吊るしていると「すごーい!なんにもつけないの?かざりは?」っと目を輝かせる男の子がいました。後にその男の子は造形ゾーンで雪だるまを作ったり、折り紙で作った装飾品を「飾って良いよ」と持ってきてくれました。
「せっかくきれいなほいくえんなのに、きのえだをもってきちゃぁきたないよ~」っと感覚の違いを見せつける女の子。
「ステキ~!ねぇ、せんせい?どうしてこれをつけようとおもったの?」っと意表を突くコメントをくれた女の子。
どの子のコメントも素晴らしいですね。
感性とは、発する言葉までも違うのかと賛否両論の意見をリアルタイムで耳にする次第でありました。しかし、「すっご~い!ステキ~!」の賛の言葉で頑張れる自分がいるのも事実で、それは子ども達のおかげさまでもあると感じています。また、否の意見があるからこそ賛の言葉の有難さに気付けたのも事実。
まさに賛否両論に感謝です。
さて、子ども達の質問に対して一人ひとりに返すコメントは、瞬時に頭の中で考えながら返していますがいかに答えを言わないかとゆう事が難しいです。
質問に対して答えを言ってしまえばそこで子どもからの話は終わってしまったり、子どもが考えるという事を大人が奪う事にもなります。また、答えを言わない事・子どもから答えを引き出す事だけを考えていると、こちらの返事が子どもにとって難しかったり自分には理解出来ないと感じたり、投げ出す事もあります。
答えを教えず、尚且つ返事は難しすぎてもだめで簡単すぎてもだめ。
この辺りの領域を、イタリア・レッジョエミリア研修で学んだ最近接発達領域だと感じます。
簡単ではなく難しいのではなく、ギリギリの、子どもが難しいと感じる所。出来る所より少し上のポイント。
十センチの障害物をジャンプ出来る子には十一センチの障害物を。
このような例えでわかりにくいかもしれませんがこの領域の言葉のチョイスが大人も難しいです。
今回、空間装飾中に声をかけてくれた子ども達の発するその言葉から、研修で学んだ事を振り返らせてもらう事が出来ました。今こうして、振り返りが出来る事がとてもありがたい事ですし感謝しなければならないことだと実感しました。
今後、子ども達との関わりを更によりよくしていき子ども達の学び、興味を大切に見守っていきます。
k☆Y
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