清々しい高校生
2013年01月28日 月曜日
毎年恒例の東京都立富士高校生が家庭科の授業で来園してくれました。礼儀正しく笑顔で挨拶をして園内に入ってくる姿に清々しさを感じました。高校1年生が子どもたちに喜んでもらえるように、趣向を凝らして作ってくれた様々な遊び道具を持っています。毎年に生徒さんにする質問があります、普段から乳幼児と関わることがありますか?手を上げたのは40人中わずか2人ですが、毎年この傾向は同じです。
3~5歳児グループ120人の子どもたちは数グループに分かれて、生徒さんとゲームなどを楽しんでいました。生徒さんの接し方は初めてとは思えないぐらいに、子ども目線で顔は輝いています。まるで3~5歳児と16歳の異年齢集団のように見えほど、あっという間にうちとけている様子は微笑ましい光景です。
今回は育子園を卒園した生徒さんがいました、面影はそのままですが長身で見上げるようでした。小学校から地域の野球チームで活躍していましたが、今でも硬式野球部に入っているそうです。最近人気のグラブはと尋ねてみると、ミズノかスラッガーだそうです。以前ミズノの野球用品はVICTORYカップ印で統一されていた時代がありました。スラッガーはクボタスラッガー、40年前に使っていたのでとても懐かしいヒビキです。
グラブを手入れするのは楽しいことで、土ぼこりを落としてドロース塗ったり経年で柔らかくなった時はアマニオイルを少量塗って型作りをしたものでした。スパイクシューズも今では合皮が普通になっているそうですが、薄手のカンガルー皮の軽いスパイクシューズは試合用として大切に使っていました。
硬式野球ボールは使っていると擦り切れますから、毎日のように塗っていました。指にまめを作りながら108の縫い目に一針ずつ針をすすめ、トスバッティング用のボールの完成です。今でも高校野球部員は同じようにボールを縫っているそうですから、数十年経過してもモノを大切にする野球児の慣習は脈々と受け継がれているようです。
来園してくれた翌日、なんと数年ぶりにそのお母さんに道でばったりお会い挨拶できた不思議さに感謝です。
この春の選抜高校野球に母校が出場することが決定しました。今年は例年にも増して高校球児の懸命さを応援したいと思います。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ