日曜日の研修会
2013年01月22日 火曜日
今年度3回目の保育理念研修会を1月20日の日曜日に行いました。保育園は月曜から土曜までフルタイムで保育業務を行っていますから、全従業員が一堂に会して学ぶ場は日曜日しかありません。60人の従業員が9時から14時まで育子園の保育理念実践を深め高めるために学び合いました。
見守る保育のコンサルタント、㈱カグヤさんと共に研修プログラムを立ていくオーダーメイド設計の研修会を行っています。
冒頭、杉並区公私立保育園園長会で学んだことを皆で確認しました。保育や介護などの「対人援助業務」の特徴として、日常の保育実践がその個人の「成育歴」を基にして行われますから、一人ひとりの実践が違ってくるのです。一人ひとりの個性は尊重しつつ、園としての方向性を示した「保育理念」が必要不可欠なのです。園で働いて獲られる給与は、保育を行ったことへの報酬が50%、残りの50%は職場内の人間関係を良好する努力への報酬です。このように人間関係を良好にすることが、質の高い保育を行う源泉になっているのです。
保育理念を深めるために、見守る保育の主宰者、新宿せいが保育園の藤森園長先生は、保育者は自らの保育実践を毎日振り返ることが大切だとおっしゃっています。それは「見守る保育の三省(さんせい)」で、①子どもの存在を丸ごと信じ切っただろうか。 ②子どもに真心をもって接しただろうか。 ③子どもを見守ることができただろうか。
この三省を日々実践することに加えて、職場の仲間同士で振り返ることが大切です。これも保育理念があるからできることで、一人ひとりが保育理念をどのように解釈しているかを話し合うことにも繋がっています。保育について話し合うことによって、保育理念が深く浸透していく のです。育子園では保育環境の設定などについても皆で自発的に話し合っています、方向性や結論を出すことも必要ですが、じつは話し合うという過程の方が意味があり重要なことです。
5時間の研修の最後は60人が一円になって、今日の感想と今年の目標・大切にしたいことを漢字一文字に書いて発表しました。従業員一人ひとりがどんなことを大切にしているかをお互いに理解し合うことは、コミュニケーションを深めるためのポイントになります。今後もこのような話し合いの場を設定して、さらに風通しの良い園にしていきます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ