都市部の保活
2013年01月11日 金曜日
新システムは消費税率アップとセットになっていますが、私学助成幼稚園から施設型給付対象施設にどれだけの幼稚園が移行していくかもポイントになります。私立幼稚園は短期間のうちに将来像を決める必要性が出てきました。認定こども園に移行する認可保育園は幼保連携型か保育所型のどちらかを選択することになります
少なくとも現在の認定こども園と異なるのは幼保連携型です、認可を一つの仕組みで行うとされています。教育基本法では0歳児からが含まれています。現在は過疎地域で公立認定こども園が多く存在します。民間幼稚園は待機児対策と経営対策として認定こども園化していくでしょう。
新システムで保育者はどうなっていくべきなのでしょう。保育の本質は変われないはずですが、24時間、365日の生活、さらにはその後の育つ環境を意識した保育が今まで以上に必要になるでしょう。長期的考えると保育園と認定こども園で働く人が多くり、資格・免許の検討が5年間かけて行われますから、実施されると大きく変化するでしょう。しかし幼稚園教諭は3~5歳児対象ですが保育士は0~18歳児が対象ですから、それを一つの免許資格に統合するのは容易なことではありません。
待機児童数は認可保育園に入れないで認証保育園や認可外保育園に入っている数を含められていません。保育園を考える親の会が全国70市区を調べたところ、入園希望平均入所率は68%で最悪の所では30%に留まっています。純正待機児童数は55,000人もいますので、国が発表している全国の待機児童数をはるかに上回っています。
保育園入園のために見学をしたり様々な情報収集することを「保活」と呼ばれています。杉並区内でも10カ所以上の園を見学している方もいらっしゃいます。一度入園したら小学校入学まで保障されることが保護者の安心感につながり、子どもも落ち着いて園に居ることができます。
認可保育園の保育料と他の保育園との格差が問題化されたので認証保育園への補助金を増額している地区町村もあります。小規模な認証保育所は家庭的雰囲気を感じる一方で、園庭が無かったり、幼児が転園するので幼児集団が構成しにくいのですが、認証保育園から幼稚園入園コースを選ぶ人も増えているようです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ