佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

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異年齢で自由に遊ぶと発達する

2012年12月25日 火曜日

resize34882保育セミナー「いま 保育に問われていること 新しい時代を展望し、どの子も育つ保育を考える」に参加しました。白梅学園大学の汐見学長の講演会では、

 

日本がバブルから立ち直れるかどうかをアメリカ人ジーレンジガーさん調査に来て書いた書籍が「引きこもりの国」です。ところが100万人もいることを日本国民は知らないのです。日本というシステムが今の時代に合わなくなっているのに、変えられない国のままでよいのでしょうか。

 

勉強は自ら学びたいという気持ちがあるから身に付くのです。藤沢市の調査で、1965年には、もっと勉強したい子どもは65%もいましたが、2000年は23%になってしまっています。にも関わらず、教育関係者は100マス計算をさせ、受験をあおりました。興味を持たない子どもにいくらやれと言っても無駄です、無理です。勉強しろという大人には子どもはついてきません。

 

子どもが外で遊びまわり、子どもの声が聞こえていた時代が無くなりました。農家に生まれた子どもは遊びながら、農業を学んでいきました。子どもたちが群れて遊ぶから様々な筋力が養われるのです。しなやかさ、臨機応変力、復活力、は遊びの中で育っていったのです。今は子どもに手伝ってもらう仕事が無くなり、群れが無くなってしまったので子どもが育ちにくくなっているのです。

 

自然に子どもは育つのです。自分で遊びを選べるから、選んだことが失敗しても自己責任、自分のことを決めるのは自分、自分の人生は自分が主人公だという根本がつかめない環境になってしまいました。子どもの側に立ってみると育てられることとは評価されること、自発的ではないのです。幼児の運動能力25年間の変化によると、1985年と2007年を比較では、25年前の3歳児と現在の5歳児と同レベルに陥っています。

小学校1年生の50m走はバブルまで伸びていましたが、現在は低止まりです。

 

幼稚園の園庭面積が広いので、幼稚園の方が保育園より点が高いのは、幼稚園は園庭が不可欠ですが、都市部の保育園は園庭が無くても近所に公園があれば設置できるようになっているからでしょう。興味深い点は、運動指導を行っていない園ほど点が高く、さらに異年齢保育の園が高かく、子どもが遊びの種類やルールを決める程度が高い園ほど点が高かったのです。

 

この結果からわかるように、子どもは自由に遊ばせることがどれだけ大切なことかということです。特定の競技だけさせると運動能力が伸びないのですから、子どもが自ら選んで自由な活動ができる環境を提供することです。文明化が進んだ社会は、効率的に造られた社会、日本も抜本的に変えていかなければならなりません。異年齢で遊んでいた時代は、チャレンジ精神が培われていました。(文責:園長)

 

子どもの身体能力の変化検証は山梨大学中山和彦教授によるものですが、発達過程の異なるいわゆる異年齢の中で自由に駆け登れることが子どもの能力を最大限に引き出せるようです。自分より発達が促されている子どもをマネて遊びを発展させ、できなかったことが自らのアイディアと試行錯誤で達成できるようになるのです。そこで大切なのはマネしてみようというモデルは子ども自身が見つけるという点です。これは生活習慣の確立も同様で、大人都合で行っても身につかないのです。

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