佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

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ようこそ先輩①

2012年12月06日 木曜日

P1060475杉並区立和田小学校創立80周年記念行事として行われた記念講演会は、諏訪中央病院の鎌田實先生が登壇、鎌田先生は和田小学校、和田中学校出身です。NHKのテレビ番組「ようこそ先輩」にも出演され、和田小学校6年生の子どもたちに授業をしてくれました。もう一度見たい番組の第5位に選ばれたほど感動的な作品でした。子どもたちに命の大切さ、尊さを伝えたくて近隣にあるブース記念病院の入院患者の取材をとおして、生きたいのに生きれない末期ガン患者が家族に伝えたいメッセージを残して亡くなりました。学校で子どもたちと家族も一緒にメッセージビデオを見ました。特に奥さんは夫が自分への感謝の気持ちのメッセージを残していたことにとても感激していたそうです。

 

さらに、脳腫瘍で術後10年かかって3m歩けるようになったことがとても嬉しいのだと84歳の患者さんが話すと、小学校6年生の子どもが「僕は足が遅くて自分の足が嫌だったけど、3m歩けるだけで嬉しいという話を聞いて、自分の足を好きになることにしました。人より少し遅いけど、走れるんだからすごいことなんだ、と気づきました」、生きるということ生かされてるという事実を子どもたちは自ら学んだようです。

 

これまで94回チェルノブイリへ出向いて放射能被害に苦しむ子どもたちの治療を行ってきました。ホモサピエンスはアフリカ大陸で生まれ、38億年前に地球上に生命が誕生したことは奇跡的なことです。昨年、加藤登紀子さんから作詞依頼がありましたので、福島第一原発の悲惨さをうたいました。被災地に入るときは、常に相手の身になるということを肝に銘じています。38年間勤務している諏訪中央病院は、医者が少ない赤字続きの病院でした。友人からは東京で務めた方が将来のためだと言われましたが、人と地域の役に立ちたくて勤め続けました。

 

人の役に立ちたいという心の基礎は、和田で地域の人に優しく育ててもらったおかげ様だと思ています。養母は病気で養父は夜遅くまで働いていて、たまに養父が環七沿いの定食屋に連れて行ってくれました。子ども心に一番安いもやし炒めを頼むような子どもでした。厳格な父でしたから、怖い存在で自分は愛されていないのではないかと思っていました。そんな家庭状況でしたから、近所の方々に夕飯をご馳走になることがほとんどでした。和田のみんなに育ててもらったのです。

 

諏訪でも患者さんの自宅でご飯を頂戴することがしばしばです。世界中の医療現場で人と打ち解けあっていける元は食卓を共にした和田の風土だと痛感しています。あるとき末期ガンのおじいちゃんから家にめしを食いに来てほしいと頼まれました。東京に残してきた父や子育てのことを考えて、東京に戻ることにしようとしたときでしたから、その噂をきいておじいちゃんは、先生に俺の脈をとってくれと言われて、若い医者としては断れずに諏訪に残ることにしました。(文責:園長)

 

鎌田先生は早朝ラジオ番組にも出演され、医療分野だけにとどまらず社会に対する提言もなさっています。1960年、昭和35年に和田小学校を卒業した先生は和田地域の中で育ったからこそ今の自分があるとおっしゃっています。時は流れ時代が変わっても、子どものことを地域全体で大切な存在として接していくことがフェアな社会づくりの基礎でしょう。

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

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