佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

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「見守る保育」関東研修会⑥

2012年12月03日 月曜日

子ども主体・子ども中心の「見守る保育」の、ギビングツリー関東研修会に参加しました。講演会で藤森先生は、新しい保育制度で考えられているのは、幼稚園・保育園という制度から認定こども園に移行することになるでしょう。国は認定こども園に対する補助金等を優遇していくようです。

 

ここで注意しておかなければならないのは、文科省は「2歳以下は子ども同士の関わりはなく、大人と子だけでいい」と結論付け、3歳以上は子ども集団の関係が重要であるとされている点です。

保育現場にいる我々は2歳以下の子ども同士の関わりがどれだけあるか、証明し国に対して発信していくことが大切です。

 

P1060257子どもの発達過程は8つに区分されていますが、ここで確認しておかなければならないのは、「おおむね○歳」というのは、正常な保育環境で育った子どもに対しての発達過程を示しているのであって、子どもにとって良くない環境で育てられれば子どもは発達を遂げないのです。

 

重力がある地球から無重力の宇宙に居ると筋力が落ちますが、子どもは妊娠中も歩こうとしています、0歳が歩けないのは重力に耐える筋力と骨が無いからです。メダカを宇宙に連れていくと骨が空洞になるように、骨を育てるのには重力が必要ですから、いつも抱っこされている赤ちゃんは骨と筋力がかからないので発達が遅くなります。

 

精神的に抱っこが必要な子どもは抱っこする意味がありますが、実は抱っこしてホッとするのは保育者という場合が多いのではないでしょうか。子どもにとって必要な時だけ抱けばよいので、親や保育者のために抱いていたのではないかということも考えてみましょう。子どもは負の状況になったときだけ愛着関係が必要で、いつまでも抱っこを求めるのは信頼関係が形成されていないからです。どこまで大人が手を出していいかとかという議論ではなく、愛着・安全基地に保育者がなっているか、それが見守るということです。

 

虐待を受けていると順調に発達しないことは、保育現場に居る皆さんみなさんはよく御存じのことでしょう。今の時代こそ、子ども集団という環境がとても必要で、少子化は初めて人類が体験することです。保育園の子どもがおおむね2歳児でおむつがとれるのは子ども集団があるからで、幼稚園3歳入園の子どもは80%がとれていないという結果からも明白です。子どもは模倣することによって学習すると言われていましたが、最近の研究では子どもは生まれた時から学習する能力をもっている、というとらえ方になっているのです。(文責:園長)

 

文科省の定義について、全国の保育現場からは異議が唱えられています。白梅学園大学の汐見学長のおっしゃるように「かつての日本は子どもたちを放牧ができていた地域社会(母子だけの息が詰まるような育児環境ではなく、家族が大勢いて、地域住民が子どもを見守もり、子どもが安心して遊びこめていた環境)」が無くなりつつあるからこそ、子ども集団を見守れる保育者がいる保育園などの重要性が増しているのです。 

Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ

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