佼成学園生徒の善行
2012年12月27日 木曜日
育子園の法人本部が経営母体の佼成学園創設58周年記念式典が法人本部の大聖堂でみ仏さまに献花を捧げて始まりました。
庭野学園長から、宇宙の成り立ちをとおして「諸行無常」、「諸法無我」と大調和を解りやすく諭していただきました。
佼成学園男女校の中学・高校生≒1,800人が一堂に会して、いのちの繋がりや生かされていることへの感謝を学べた時間になりました。勉学や部活、交友にと10代後半の多感な時期の若者が抱えている現実の悩みを、無常と無我という大宇宙的な視点からとらえると答えが導きだされていくことでしょう。永遠のいのちという視点で教育現場の諸課題も「生かされているいのち」に気づき、自分と他者は同じいのち、尊いものという考え方になっていくと解決の糸口が見つかるのでしょう。
先日、佼成学園理事長から生徒が自ら行っている「善行」に対して学校に送られてきたお礼状の一部を伺いました。
○私は杉並区和田に住んでいます、自転車に乗って佼成学園の近所を走っていると、後部車輪にひったくり防止ネットがグルグル巻きに絡みついて動けなくなって途方にくれていました。そこに佼成学園男子校の生徒さん4人が通りかかり、複雑に絡まったネットをとり始めてくれました。一人の生徒さんはわざわざ学校へハサミをとりに行ってくれました。若い方々の頭脳プレーのおかげさまで短時間で取り外せました。お名前を伺ったのですが、「当たり前のことをしただけです!」と、ニコニコしながら立ち去って行かれました。きっとご両親の教育、そして学校の教育方針が素晴らしいのでしょう、本当に感激しました。
○京王線烏山駅(佼成学園女子高の最寄駅)で私は大荷物を持って階段を降りていると、セーラー服の可愛らしい学生さんが「手伝いましょうか」と、声をかけてくれました。荷物に「マタニティマーク」が付いているのに気付かれたようです、笑顔がとても素敵な高校2年生に心から感謝しました。佼成学園の建学精神「人を大切にし、平和、社会に貢献する」ました。もしも女の子が授かったら貴校で学んでほしいと願っています。
このような行いをするには勇気と決断がいりますが、周りの人が喜ぶことを学び自ら実践する優しさの輪が広がっています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ