発達 ~無理は逆効果~ 【排泄編】
2012年12月05日 水曜日
先日の研修報告第2段です。
トイレトレーニングという言葉を良く使いますが、排泄は発達です。
トレーニングをしてオムツが取れるのではなく、膀胱、筋肉、脳からの伝達など・・・それぞれが発達に達してオムツが取れるのです。
逆にいえば、トレーニングをしなくてもいつかはオムツが取れるのです。
発達に達していないのに無理をすると、「遅れているのではないか」と焦ったり、「上手くいかない」とイライラしたりしてしまいます。
時期が来て、発達すれば出来るようになるのに、その前にその段階にしようとするから不安や焦りを感じてしまうのです。
排泄は、自分で尿意を感じ、ある程度膀胱に溜められ、トイレまで我慢し、排泄するようになった時が自立です。
遊びの途中に時間を見ながら、「そろそろ出る頃・・」とトイレに連れて行っても、子どもにとっては、トイレは嫌なところ・・・と緊張し、出るものも出なくなってしまうようです。
トイレで筋肉を緩め、排泄(ここが自立の最後の段階だそうです!)しなければいけないのに、かえって緊張し、排泄できず、諦めてパンツをはいた途端おもらし・・・は良くあります。
失敗して、しかられて、嫌な思いだけが残ってしまい、早くオムツを外したいと思う気持ちが、逆の効果になってしまいます。
もし、トイレに誘うなら、生活の節目・・・例えば、外へ出かける前や食事前、寝る前などが良いでしょう。
でも、オムツを取る日を決めるのは大人ではなく、その子自身です。
1歳でオムツが取れた子と、2歳で取れた子、3歳で取れた子・・・5歳になって振り返ってみると、何歳で取れたかは、全く関係ありません。
お母さん方の不安を和らげる、とてもいい研修でした。
排泄以外でも、周りと比べるのではなく、ひとりひとりの発達の時期を見極め、その子にぴったり合った援助をしていくことが何より大切であると、改めて確認出来ました。
副主任:F
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