ドイツの地で元同僚に合いました
2012年11月01日 木曜日
ドイツの保育園、幼稚園、学童保育は基本的に、17:00で閉園します。
17:00にはお迎えがあり、その後は家族との時間を大切にしています。
特に、金曜日は、休みの前の日ということで、早め早めにお迎えに来る保護者が多いそうです。
お父さんのお迎えも結構多くみられました。
半日自由行動の時に、ドイツでベビーシッターをしている友人(昨年このドイツツアー参加後、そのまま、ワーキングホリデーを利用し、ドイツに滞在している元同僚です。)に、街を案内してもらいました。
美しい街並みを散歩ながら、友人に質問してみました。
「17:00前に仕事が終わらない人は、どうするんですか?」
「そんなときが、私の仕事で、園までお迎えに行って連れて帰るんです。でもまもなく、お母さんは家に帰ってくるので、そんなに長い時間ではないですよ。」
「ほかにどんな時に、ベビーシッターの仕事があるんですか?」
「ちょっと買い物に行きたいから・・・とか、夕飯を食べに行っている間見てて・・・ということは良くあります。」
国の文化、風習、政策によって、子どもが小さいうちは、なるべく親元で過ごすことを大切にしているそうです。
また、日本ではちょっとした買い物だったら、ベビーシッターに預けなくても、一緒に買い物に行くと思いますが、ドイツでは、時に、子どもとの距離を置き、そのゆとりが、その後の関わりをより良くしていくようです。
また、留守番をしている子は、母親の帰りを待ちながら、一人でよく遊び、眠くなったらベッドルームに行くそうです。
ベビーシッターの仕事は、子どもが「困ったと」求めてきた時だけ対応し、そのほかの時は、見守っているだけ・・・と友人は言っていました。
その友人は、土曜日だけ、ある日本人幼稚園でアルバイトをし、そこでは、ドイツではありえない、そして育子園ではなつかしい一斉保育をしているそうです。
カリキュラムに沿って、全員が、同じことに取り組み、同じ仕上がりになるよう指導していくと言っていました。
しかし、それには理由があり、自由遊びばかりだと、子ども達は、ドイツ語しか使わなくなってしまい、日本語を使う機会が無くなってしまうからだそうです。
日本に帰った時、日本語が解らなくなってしまわないように、遊びを通して、日本の言葉、文化、風習に触れるような指導をしています。
知人が言っていました。
「この一斉保育は仕方がない事だけれども、とてもつらいです。
やりたくないために騒いだり、集中でき無い子をいかにひきつけるか・・・
また、自分の苦手な分野もひとりで指導し、24人全員分の素材、教材をを準備しなくてはならない。
しかも、せっかくカリキュラムを考えたのに、日本では当たり前のようにある、例えば割り箸や和紙が売っていないため、調達にとても大変な思いをする・・・・・
友人は、最後に教えてくれました。
「この一斉保育のおかげさまで、見守る保育がどんなに素晴らしいかが改めてしりました。」
と・・・・
異国の地で、頑張っている友人の健康と幸せをいつまでも念じ続けています。
副主任:F
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