欧州で子ども主体の保育を学ぶ旅⑪
2012年10月02日 火曜日
今回訪問した各国のインターネット等通信状況の実体験にふれてみたいと思います。
通信無しでは生活が成り立たない現代ですから、海外でも日本に居る時と同じように、パソコンやスマートフォンを使いたいと考える方も多いと思います。今回の旅も現地で学んだことを現地からホームページにアップして情報発信することを大切したいと考えていましたので、通信手段の確保は不可欠です。
海外で利用できるWiFiルーターをレンタルしている会社は数社あります。各社のホームページを閲覧すると、料金体系や使用できるエリアなど利用する側が確認出来ますが何点か事前確認と使用上の注意が必要だと感じています。
今夏インドネシアに旅したときに困ったのは、1日当たりのデータ通信料の上限を超えてしまって、3日間使えなくなったことでした。ルーター1台で3台繋げていたことを、現地から日本のレンタル会社に電話してたところ、各国とも1日当たり100~150MBを上限にしているので旅先で突然使えなくなるという問い合わせが多くなってます置きお付けください、という回答でした。
これは日本のレンタル会社では解決できない、相手国の判断なので現在のところどうしようもないようです。日本国内のようなデータ量無制限という方式は諸外国では無いようです、一部のヘビーユーザーへ対応のためだと説明を受けましたが、上限があるという案内はホームページ上には見当たらず、問い合わせてみて初めて知ったという方も多いと聞いています。帰国前3日間は幸いにしてホテルの無料WiFiが使える環境でしたから良かったのですが…。
そんな経験から今回は各社に上限のことやその時の対応を問い合わせ、ルーター本体に使用データー量が表示されるモデルを取り扱っている業者にしました。出発日の3日前に育子園に郵送されてきたので開封してみると、1契約でルーターが2台入っていましたので問い合わせると、1台が何らかのトラブルや上限を超えてしまったというユーザーからの意見が多くて料金は1台分ですが2台使ってください、との有難い回答でした。海外に居て通信が途絶えると非常に困る場面が多々ありますから、この業者が行っているユーザー目線のサービスは、旅人に安心感を与えてくれる大きなプレゼントでした。
出かけていて一番困るのはバッテリー切れです。ホテルに戻ると何より先にバッテリーチャージを始めます。PC本体をコンセント形状変換プラグを介して充電し、PCに4ポートUSBハブを2台接続して、iphone、ルーター2台、USB対応機器用バッテリー2台(内1台はルーターレンタル会社同梱品)、デジカメ等コンセントからも充電用電池チャージのチャージは欠かせません。これだけ充電しておけば、12時間程度の外出にも対応できます。ルーターは≒4時間程度で切れてしまいますから、他にもiphone用、デジカメ用と3個以上のバッテリーを大切に持ち歩いて移動すると快適です。考えてみれば、数年前まではこんなことなかったようですが…。
今回の旅先5か国の訪問地での通信状況は、イタリア(フィレンツェ、ピストイア、レッジョ・エミリア、パルマ、ベネチア)はほとんど問題なく繋がっていました。スイス(フィスプ、ツェルマット、ベルン、チューリッヒ)もおおむねOKでした。
スイスからオーストリアへ国際列車の間は通信できていた時間の方が短かった区間です。ルーターに表示される現地の通信会社名と2G、3Gが猫の目のように切り替わり、不安定な状況でした。この区間はダウンロードやアップロードはしない方が賢明のようです。無線で海外ですから、せっかく編集したモノをアップロードする時に、通信が遮断されていて再編集という事態も考えられます。
経験上アップロードする前に他のホームページ等がちゃんと開けるかを確認してからアップすることが懸命だと実感しています。
オーストリア(ウィーン)に近づくとほぼ安定していました。ハンガリー(ブダペスト)、チェコ(プラハ)、このブログもプラハのホテルで記していますが安定して利用できています。
特にスイスのマッターホルン、ゴルナーグラート登山列車の頂上3,100mでも安定していました。下山するとき、私以外の3人は頂上から1駅徒歩で下って≒2時間のトレッキングを楽しみましたから、3人と落ち合う駅での待ち合わせをメールでやり取りできたのは助かりました。私も2010年7月に同ルートを歩いてみましたが、万年雪の峰々と氷河と高山植物を見ながらのトレッキングは大地を踏みしめている爽快感と、多少酸欠状態なので、「生かされている」実感を得ました。3人も酸欠になりながらも歩いてよかったと感じたようです。
さらには、日本国内以上に海外の街歩きにはiphone、スマトーフォンは必須だと実感しています。紙の地図を基本にしながら目的地を目指すのですが、紙地図の精度が低い場合、自分がどこに居るのか現在位置を確認しながら移動できるのですから、方向音痴の方にとっても欠かせないアイテムでしょう。
主要都市であれば、日本と同じように道路の渋滞情報もリアルに表示されていますから、タクシーに乗るときなど活用シーンは様々でしょう。
未だ解決できていない唯一の課題として、Skypeがあげられます。たとえば同じルーターで繋がっているiphoneとPC(W7)間は繋がるのですが、それ以外との通信は繋がっても雑音だけの状態です。
今年10月にも職員2人がミュンヘンの保育研修ツアーに参加しますから、それまでに検証したいと思っています。★解る方はぜひ教えてください。
ちなみに9月21日販売開始されたiphone5、海外に居て未だ現物を見ていないので、ユーザーとして気になっていました。プラハの店舗に立ち寄ってみると、なんと4Sが最新モデルとして堂々と鎮座していました。3S、4も現行モデルのように販売されているので、5の導入は6になってからなのでしょうか。街の広告は5か国とも韓国製が台頭していました。
特に海外では通信状況が安定していると気持ちも安定するものだと、身をもって感じています。海外対応ルーター等の利用は始まったばかりのサービスですが、快適な旅の必須アイテムとしてさらなる通信の安定化を期待しています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ