欧州探索旅①
2012年10月31日 水曜日
ベネチアの観光客数は年間≒2,000万人、毎日がお祭り状態で、迷宮迷路の街並はいくら散策しても飽きない場所です。一体ベネチア全体で何店舗あるのか、ジャンル別店舗情報アプリを開発すると旅の楽しさは倍増することでしょう。
遊びつくせないベネチアから、ミラノ・セントラル駅乗り換え、スイス・フィスプへ列車で向かいます。2010年ベネチア訪問の時はストライキで99%の電車が止まり、乗車予定のミラノ行だけが運行されたというラッキーな経験があったので、多少の不安を抱えながら早めにベネチア・サンタルチア駅に向かいました。運行掲示板を見ると予定通り運行されていたので一安心しました。欧州鉄道では車両中央付近にスーツケースラックが設置されている車両が多く、これも経験上のアイテムとして自分の座席と荷物が離れている場合、万が一を考えてスーツケースを結べるチェーンロックを持参しています。
ミラノ・セントラル駅での乗り換え時間は≒15分、乗り継ぎ電車の番線を探してどうにかイタリア国境を越えてスイス・フィスプに向かう列車に乗り込みました。車中でブログ更新の作業をしながら、暮れなずむ車窓を楽しみました。
スイス・フィスプの標高は≒700mで、まぶしい陽光に照らされ、半袖で過ごしたベネチアとはあきらかに気候は違っていました。老舗スイス郷土料理店でチーズ料理を堪能し、徒歩でホテルに向かったのですが、地図では予想できなかった上り坂が≒20分続きます。街灯もほとんど無い薄暗い道を迷うながら、やっとチェックインしました。こういうことが、自由旅行ならではの醍醐味であり楽しさの一つ、旅の目的は探索活動なのですから。
翌朝も雨が降っていましたがフィスプからマッターホルンの麓の街、ツェルマットへ向かいました。例によってホームを確認して予定通り9:57発の電車に乗り込みました。スイスは鉄道王国、日本並みに定刻運行がなされています。
ツェルマットのホテルにアーリーチェックインできるかは不明でしたが、地図とスマホを持ちながら、とりあえず予約してあるホテルへ行ってみました。ネット上でアパートメント・ホテルと記されていたとおり、レセプションはありません。
チェックイン方法が解らず、やっと別の場所に居る管理人に連絡が取れスーツケース4つを結び、ロビーに置いてマッターホルンを望む展望台へ向かうゴルナーグラート登山列車に乗りました。未だ小雨が降っていましたが、少しづつ明るくなってきたので期待をかけて標高3,100メートルの終点駅まで行ってみることにしました。
2010年に山頂を訪れたのは晴天の7月初旬、半袖で十分でしたが今回はフリース+シェルを着て雨風をしのぎました。展望レストランで昼食を楽しみ、のんびりしていると、低くたれ込んでいた雲が時間と共に流され、雲の切れ間から日差しが漏れてきました。そしてついにモンテローザやブライトホルンの頂きが青空の中で輝き始めました。予報より半日早く天候が回復したのです、本当にラッキーな旅です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ