ドイツを学ぶ旅〜part6〜
2012年10月29日 月曜日
3日目は、幼稚園(3〜6歳児)を見学しました。
園児60名を、15名ずつの4グループにして、1.2階に分かれて保育していました。
この幼稚園の特徴は、
・障害児(ダウン症、水頭症、自閉症等)が、各グループに1名ずついることです。
障害児が1名ずつグループに入る保育は、保護者から、障害児のいるクラスに入れて欲しいという要望が多かったので、皆が障害児と関われるように各グループに・・・という体制になったそうです。
・子ども達に社会性を持たせるための保育プログラムが工夫されていることです。
自分のことを自分で出来るようにし、責任、義務としてルールは守らなければならないこと(暴力を振るうことがないように)を伝え、逆境に負けずに乗り越えていける力をつける保育していました。
・EC(子どもセンター)的な機能を図っていました。
比較的低所得の家庭が多かったり、10代の保護者が多いそうです。そのため、子育てアドバイスとして縫い物(子どものカーニバル用の服作り、人形作り等)、園の行事に参加してもらい、親育ちを図り、お母さんの自尊心が高まるような活動をしているそうです。
この幼稚園は、障害児も一緒に保育しているため、目で見てわかりやすい表示があらゆる所にありました。鼻をかんだらゴミ箱に捨てる、このコーナーで遊べる人数は〇人、・・・
障害のある子には、肌(触感)と耳、目と耳のように2種類の五感で伝えることがよく、声で伝えて図を見せたり触ったりする保育をしていました。
障害児だけでなく、健常児でも場に慣れる、生活に慣れるためにはいい方法だと感じたので、園でも、何か表示によって子ども達が自主的に行動できるように工夫してみたいと思いました。
副主任:T
Posted in 園のこだわり