ドイツの保育を学ぶ旅 ~part5~
2012年10月27日 土曜日
ミュンヘン公立小学校を見学しました。
門から玄関まで係の子どもたちが並び「hello」とお出迎えしてくれ、ロビーに通されるとそこにも《おはようございます ようこそ》と書かれた紙が貼ってあったり、日本の国旗がはられていたりと、心地よいおもてなしを受けました。
校長先生の挨拶のあと、1年生の授業を2時限見学させていただきました。
授業は、アルファベットの“O”の大文字と小文字の違いについてでした。机の上には筆箱しか出ておらず、はじめ、皆で床に丸くなって座り、その真ん中に名前のついたフープと“O”のつく絵カードを置いてその中に球を転がして止まった名前の子がその絵は何かを発言していました。
それが終わると先生が2枚のプリントを配り、1~11までの方法で“O”を書いてみようということで、子ども達は、オリエンテーリングのような感じで教室内のポイントを探しそこにあるもので“O”を書き終わるとチェック表に自分で記入していました。その中には自分で簡単か、普通か、難しかったかを記入する欄もありました。
もちろんドイツ語なので詳しくはわかりませんが、授業の時間、とにかく、子ども達に考えさせ手を挙げて発言を促すことが多かったです。育子園で行っている哲学の時間に似ているなと感じました。
どの子にも、発言のチャンスがあり、その発言には間違いはない。先生が導きたい答えはあるが違う答えでも間違えではない。
子どもが、きちんと自分の考えを自分の言葉で言い表せることは、とても素晴らしいと感じました。
大人になると、周りの空気を読んだりしながら発言することが増えますが、子どものたちには、ドイツのように、自分の考えを持ってしっかり発言出来るよう、全ての発言を認めながら、関わりを深めたいと思いました。
副主任:T
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