ドイツの保育を学ぶ旅 Part3
2012年10月25日 木曜日
2日目午後は,のどかな郊外にあるシュタイナー保育を思想とした保育園です。
一言でいうと、実際に体験しながら、自然と共に生活し、心と体で季節を感じていました。
大切なことは、大人が子どものお手本であるということ・・・
できているものを与えるのではなく、物を知るプロセスが重要です。
例えば、ただパンを食べるのではなく、小麦を収穫し、それを挽いて粉にすることから始めます。
しかし、大人は、「小麦を収穫しなさい」「小麦を挽きなさい」とは言いません。
大人がやっている姿を子どもが見て、自ら「やってみたい」「手伝いたい」と思えるようなお手本を示します。
やらされている、教えられているものではなく、生活の中から体験し自主的に習得していくことができます。
活動は、
月曜日 森の散策
火曜日 蜂蜜の香りのする粘土遊び
水曜日 音楽や言葉を通して内側から引き出していく表現遊び
木曜日 全粉を使ったパン作り
金曜日 水彩画
・・・と決まったプログラムの中で、いかに子ども達が自ら考え行動できるかを、大人がお手本になりながら、保育が展開されています。
ちなみに、お昼ご飯も1週間の基本的なメニューが決まっており、これは、保護者が交代で担当し(一人最低でも、年間7回)し作ってくださるそうです。
また、シュタイナーの思想を家庭でも取り入れられるよう、保護者に対するセミナーも行います。
ここで学んだことは、大人が言葉で言って聞かせ教えるのではなく、、子どもの可能性を信じ、引き出していく環境づくりの大切さです。
全てのことに対するプロセスを、決して手を抜くことなく、大人が示して行くことで、子どもの自発性、探究心、生きていく力を内面から養うことができるのだと思いました。
副主任:F
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