ドイツの保育を学ぶ旅 Part2
2012年10月24日 水曜日
3~5歳児の通うバツァイレス通り幼稚園を訪問しました。
この幼稚園は、昨年の12月に開園したばかりで、しかも、ドイツでは、とても珍しい男性の園長先生です。
園児は75名、3グループに分かれ異年齢で過ごしています。
ここは、75%が移民家庭(32か国)で、異文化への理解や、運動に力を入れています。
子ども達が、小学校にあがったとき、最も大切なことは、言葉の理解です。
ミュンヘンでは、就学前の子どもで、ドイツ語の理解に欠ける場合、ドイツ語習得のためのプログラムが240時間定められています。
ここでは、保護者の協力を保育プログラムに取り入れることにより、異文化への理解と共に、自分の親が参加することにより、国に対する自信も養われていくそうです。
さて、1日の流れです。
7:00~8:00はいわゆる朝保育。
8:00から各グループに登園、そして、8:30~9:30に『朝食をとってもいい時間』があり、食べたい子は、その部屋に行き、自分で支度をして食べます。
9:30になったら、グループごとに『子ども会議』(朝の会)です。
子どもが司会進行を務めます。
10:00、自由遊びスタート!自分で選択し、好きな所で遊びます。
外遊びも強制はしません。
自分の体の感覚に合わせて、選択する権利を尊重しています。
(でも、実際には、子どもはみんな外で遊んでいました。)
12:00から給食で、
ぞれのグループに戻り、ゆったりと安心したスペースで食べます。
給食終わりの時間は決まっていません。なぜなら、ひとりひとり食べる量、ペース等が違うからです。
ドイツでは、入園してから、子どもが環境に慣れるまで、決して無理はせず、ゆったりと慣れ保育を進めます。
保護者は、子どものために1週間でも、2週間でも園で一緒に過ごします。
ちなみに6か月かかったお子様もいたそうです。
日本では、環境に少しでも早くれるために、保育者は働きかけたくなりますが、子ども同士の関わりを大切にし、大人は決して口出ししないそうです。
子どもを信じ、発達を見守っていく姿勢や、環境設定など、育子園と一致するものがたくさんありましたが、ステップアップのヒントもたくさんいただきました。
園に戻ったら、職員と共に、さらによりよい環境について考えていきたいとワクワクしています。
副主任:F
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