待機児童数の実際
2012年09月06日 木曜日
入園希望の見学者の中には今から出産する方がいらっしゃいます。出産後3カ月程度で職場へ復帰しなくてはいけないとか、復帰するためには保育園入園が必須なので心配で見学に来ましたなど出産⇒保育園入園⇒職場復帰の道のりが不透明で不安な気持ちでいらっしゃるようです。
杉並区内には認可保育園、東京度独自の認証保育園、区独自のこども園、区独自の保育室、保育ママ、認可外保育施設などがあります。先日、ある認証保育園の先生から伺ったのですが、0~2歳児:定員30人の園にも入園希望者が殺到していて来年4月から入園したい子どもが≒50人もいるそうです。駅中にある園という好条件もあるのでしょうが、認可保育園に入りたくても入園できない可能性が高いのであきらめている方々が多いそうです。
杉並区が発表している待機児童数は100人以下ですが、上記のような実情を加味するとこの数字は10倍以上になるのではないかと考えられます。認可保育園に入園希望をして、入園できずに認証保育園へ入園もしくはその他の園に入園している数はカウントされていません、認可保育園入園申込書を出し続けている方は除きますが。
育子園は中野区と隣接していて、100m先の神田川を渡ると中野区です。先日も中野区に住んでいらっしゃる方が入園希望で来園されました。園庭の緑が豊かで楽しそうな遊具が沢山あるのを通りから見て訪ねていらっしゃったそうです。数年前までは都内の待機児童は少なかったので中野区から≒30人は通園していましたが、特にリーマンショック以降は各区内の待機児童が激増し自区の解消が追いつかないので他区からの入園は難しい状況を説明しました。園庭・園舎開放は毎日行っていることをお伝えすると、通っている園は園庭がほとんど無く、プール遊びも無い環境なので今度子どもを連れてきて遊ばせたいとおっしゃっていました。
近日中に杉並区私立保育園連盟として杉並区に対して平成25年度要望書を提出しますが、上記のような実情も加味しつつ抜本的な対策を共に講じていきたいと考えています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ