子どもは自分に合った遊びを選ぶ
2012年09月13日 木曜日
異年齢保育を始める準備をしている保育園の職員会議に参加して育子園で行っている子ども主体・子ども中心の保育の考え方と実践を紹介しました。
【子どもが遊びや玩具を選べる幸せ】
子どもは、自分でやりたいこと知りたいことがたくさんあります。子どもの特性を伸ばすには自発的な遊び、創造的な遊びを大切にすることです。それを十分に満たしてあげることで、次への発達へと遊びは広がり深まっていくものです。しかも、その欲求は一人ひとり異なるので、様々な遊びの環境を用意する必要があります。
様々な遊びの環境の中から、子ども自身が自発的に選ぶことで基本的な欲求を十分に満たしていくことができ、ひいては、自由と責任がしっかりと身につくようにもなっていくのです。
子どもは自分にあったちょうどいい遊びを選びます。その繰り返しによって適切な判断力を養うことにもなっています。そして次の遊びへと広がっていくのです。いつでも何でも同じようにやらされているだけでは、自分の好きなことは見つけられません。選べる幸せを味わえる環境を保育者が設定することが大切な点です。
【一人担任ではないチーム保育について】
チーム保育とは、1グループを複数担任が受け持ち交代でリーダー、サブリーダー、アシスタントの役割分担のなかで保育をしていくものです。主な役割として、リーダーは活動の中心となって、全体をみます。サブリーダーは、活動の中で困っている子どもや見通しがつかない子どもの援助をします。2歳まではお便り帳の確認等、アシスタントは、次の活動の準備や活動の片付け等です。複数担任・チーム保育の良さは、①保育の選択性など子どもの個性を尊重した多用な活動ができること。②保育士にも個性があり、子どもとの関係も豊かになること。③保育士同士のコミュニケーションが進み、子ども理解や保育が深まるなどの利点があります。
保育室は可能な限り、遊ぶ・食事をする・休息をするスペースを独立させています。家庭でもリビング、ダイニングと分かれている家があるのと同じです。そして、分かれるていることより、満足ゆくまで遊ぶことができます。
なお、育子園の方針として「子どもに豊かな生活環境を保障する」ことを旨としていますので、園舎・園庭とも国が定めた認可保育園最低基準を大きく上回る面積を確保しています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ