人差し指に込められた思い
2012年09月10日 月曜日
1歳児クラスのK君が絵本を持って、私の前に来ました。
「これ見るの?」と聞くとにっこり笑顔…
「一緒に見ようね」とその本を読み始めました。
全部読み終わり、絵本の表紙を見ながら「面白かったね」と声をかけると
K君が急に立ち上がり、右手をまっすぐ上に伸ばし、人差し指を一本出して、天井を差しました。
顔は私を見ているのですが、天井を差した姿があまりにもきれいだったので、天井に何かあるのかと思い
「何かあったの?」と私も天井を指さすと、K君も一緒に天井を見上げ、しばらくの間、ふたりは天井とお互いの顔を見比べていました。
K君の左手にはさっきの絵本が握られており、右手は相変わらず天井を指さしています。
もしかして・・・
1歳児が、よく「もう1回」と要求する時に指を1本出して表現することがあります。
一生懸命天井を差していたのでその姿勢に気を取られていましたが、「もう1回、絵本を読んでほしい」のポーズだったようです。
「もう1回見る?」と声をかけるとK君は、ちょこんと私の前に座りました。
まだ、しゃべれないけど、読んで欲しいという思いは姿勢で表現されていた事に感動しました。
「すぐに気付いてあげられなくてごめんね」と思いながら再びふたりでその絵本を楽しみました。
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