「親心を育む会」
2012年08月27日 月曜日
小野省子さんの詩、『愛し続けていること』を職員から教えてもらいました。
『愛し続けていること』
いつかあなたも
母親に言えないことを
考えたり、したりするでしょう
その時は思い出してください
あなたの母親も
子供には言えないことを
ずいぶんしました
作ったばかりの離乳食をひっくり返されて
何もわからないあなたの
細い腕を
思わず叩いたこともありました
あなたは驚いた目で私をみつめ
小さな手を不安そうにもぞもぞさせていました
夜中、泣きやまないあなたを
布団の上にほったらかして
ため息をつきながらながめていたこともありました
あなたはぬくもりを求め
いつまでも涙を流していました
私は母親として自分を恥ずかしいと思いました
だけど苦しみにつぶされることはなかった
それは小さなあなたが
私を愛し続けてくれたからです
だからもしいつか
あなたが母親に言えないことを
考えたり、したりして
つらい思いをすることがあったら
思い出してください
あなたに愛され続けて救われた私が
いつまでもあなたを
愛し続けていることを
この詩は松居和先生が衆議院社会保障・税特別委員会公聴会でも朗読されています。松居先生は埼玉県で「親心を育む会」のスーパーヴァイザー、親心を育む会は埼玉県の私立保育園関係者が、「親と子の幸せ」をただひたすらに願い続けている集まりです。法人本部の研修会の講師や一昨年の杉並区公私立保育園園長会総会でも講演をしていただきました。育子園で昨年から行っている、「保護者の保育士体験」は松居先生から伺った埼玉県全体で行っている実践を取り入れたのもです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ