杉並区就学前教育振興指針(案)とは
2012年08月14日 火曜日
杉並区就学前教育振興指針(案)がインターネット上に公開され8月上旬まで市民からの意見を募集していました。策定に当たっては杉並区内の小学校、幼稚園、保育園、教育センター、保健センター等の現場の人々が参画して約2年間討議した結果、今回の案が出来上がりました。
幼稚園、保育園等の就学前施設についての課題の整理、家庭教育に対する取り組み課題、家庭における保育・教育力低下、核家族化(一世帯平均:1.79人)が進み、経験豊かな子育て者が家庭内に居ないので育児不安、過剰育児、児童虐待が大きな問題になっています。それに加えて地域助け合いの崩壊が著しく、孤立家庭をうんでいます。
言わずもがな、乳幼児期はその子どもが周りの大人から愛されて安定した状態で、一生の基礎となる心情や意欲が培われる大切な時期です。平成18年教育基本法改正、家庭教育及び幼児教育に関する規定が盛り込まれました。家庭・幼稚園・保育園・学校・地域の三者が連携・協力して子どもを見守る視点を本気で改善していこうとしています。
このたび公表された就学前教育に対して90%の区民(無作為抽出1,400人)が大切であると回答しています、2012年に杉並区基本構想10年ビジョンが策定されそれを基に、就学前教育も区全体で進めていこうとしています。
子育ての基本はあくまでも家庭ですから、家庭教育を基盤として乳幼児が就学する全ての場所で健やかな発達を促していくことです。
杉並区の就学前教育をめぐる状況は、
子ども家庭支援センターへの子育て相談件数が急増しています。原因として前述の核家族化、地域の中で様々な人々との育てあいがなくなっていると分析され、家庭の育児力低下と経済困窮等が相乗されて、幼稚園も預かり保育を開始して長時間保育ニーズに対応せざるを得なくなっています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ