忘れられない一句
2012年07月11日 水曜日
育子園の近くにある杉並区立和田小学校は今年で開校80周年を迎えました。11月17日には記念式典が挙行される予定で、プレイベントや準備が進んでいるようです。校長先生が自ら和田地域を廻って届けていただいている学校だよりに、5年生が山梨県の富士学園(宿泊施設)に出かけた時の短歌が載っていました。
育子園を卒園した子ども達の短歌を紹介します。
○富士学園 真っ暗の中肝試し 怖くて走り 足踏まれたよ
○肝試し 歩いていたら虫踏んだ よく見てわかった ただの石
○高座山 急な斜面がつらかった 降りるときは 楽だった
○友達と どんどん買おうお土産を 富士学園は やっぱりすごい
○行きのバス よく見てみると富士山だ 僕たちを迎えて にっこりしている
○富士山を 間近で見れてうれしいな いつか頂上 登ってみたい
○高座山 きついけれども頂上は 絶景たちが 疲れとばす
今年11歳になる子ども達、水色の園帽子をかぶって育子園で遊んでいた当時の一人ひとりが思い出されると同時に、今を一生懸命に生きている様子が微笑ましく感じられます。
私にも忘れられない俳句があります。小学校時代の友人が作った一句、「筆箱は 特に便利で 役にたつ」。首をかしげてしまうような何とも言えない語句の集まりなのですが、なぜか40年以上経ってもこの俳句をときどき思い出しています。同時に浮かんでくる光景、我が家の台所で何回もこの句を喋っている友人の笑顔も一緒に。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ