待つこと、見守ること
2012年04月06日 金曜日
3階にじグループの保育室には、ブランコが一つあります。
やりたい子どもは、順番を待ち、ブランコにのっていられる時間制限はありません。
様子を見ていると、自分たちで考え、「10数えたら交代ね」と言って数え始めたり、とにかく「○○くん、早く変わって、ずーっと待ってるんだから」と言ったり、黙って待ち続ける子どもと様々です。
時々、あまり遊んだことのない1歳児、2歳児が遊びに来ると、幼児グループの子どもが「そこ、危ないから、遊びたかったらこっちに並んでね」と声をかけています。
あまり遊びにきたことのない4歳児が、ブランコで遊び始めました。
5分経っても交代せず、ただただ揺れて楽しんでいました。順番を待つ子どもは、「早くして、どうして代わってくれないの??」「せんせーい、どうしても代わってくれない」と2番目、3番目に順番を待つ子どもたちは、私の所にきて助けを求めました。
不思議に思ったのは、一番先頭で順番を待つ子どもです。聞こえないような小さな声で、楽しそうに「代わってよー」と言いながらも、じっと待ち続けていました。いつまで、待てるのかな~と思い、見ていると、約25分間待ち、ようやく順番が来ました。
待ったことで、自分の順番がきたことは、その子どもにとってとても嬉しかったのでしょう、飛び乗っていました。そして、5分も経たないうちにブランコを終え、電車作りに夢中になっていました。
私も、子どもの間に入って、みんなが均等に遊べるように声をかけようか、とても迷いました。結果、声をかけることなく終わったのですが、良かったな~と思います。もしかしたら、子どもの間に入って、子ども同士のかかわりを中断させていたかもしれません。
時に、間に入ることが必要な時もあると思いますが、見守ることでの子ども同士の気付き、そして学び合いの時間が生まれるので、これからも忘れず、大切にしていきたいと思いました。
にじG:N
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