子どもの声
2012年04月13日 金曜日
保育の現場では、毎日様々な子どもたちの様子が見られます。
サッカーゲーム(ボードゲーム)をしながら、点を取ると大声を出して喜んだり、広告で作った剣で戦ってみたり、こおり鬼をしながら、じゃんけんで鬼を決めたはずなのに納得がいかず怒って喧嘩に発展したり、悔しくて泣いたり怒ったり、すねてみたり、嬉しくて笑ったり、恥ずかしくて照れていたり、する姿も見られます。
例えば、保育室で泣いている子どもがいたとします。もし、その現場にいたら、どうしますか??
たいてい、泣いている場合、直接見ていなくても、鳴き声は耳から入ってきます。「あっ、泣いてる。でも、どうしたんだろう??」と思いながらも、私はすぐには声を掛けません。かわいそうに、と思うかもしれません。ただ、そのままの状態にしておくことはせず、経過を見て、その子どもに応じて関わっています。
すぐに声を掛けないのは、その泣いている子ども自身が、自ら伝えにくる、泣いている時だけに限らず、何かあったとき自分で人に言うことができるようになってほしい、という思いがあるからです。
どうしたの??と聞いてくれる人もいるかもしれませんが、常に同じ状況があるわけではありません。常に変化し続けている日常生活の中で、こんな時は、どうしたらよいのだろうと考え行動できることが、生きていく中でとても大切なのではないかな、と思います。
ちょっと子どもに冷たいのでは?と思う人もいるでしょう。
大人が手伝ってしまう、やってあげることによって、その子どもの成長を一つずつ無くしてしまっていることにつながるとしたら・・・。できそうなことができなくなるかもしれない、できた!!という達成感を味わう事ができなくなるかもしれない・・・なんて思うと、それより一人ひとりの成長発達に合わせて個々に対応してあげたい、子どもの可能性を一つでも多く引き出してあげたいと強く思います。
「子どもを信じる、信頼すること」
今、私自身が、保育のプロフェッショナルの一人として、一番大切にしていることです。
明日は、どんな子どもたちの声が聞こえるか、楽しみです。
にじG:N
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