卒園式と新入園説明会
2012年03月30日 金曜日
平成23年度も残すところ2日になりました。各保育園では卒園式が終わり、4月入園の親子参加の入園説明会が開かれています。育子園も保護者ニーズに配慮しながら、3月16日、17日(土)、19日、21日の計4回入園説明会を行いました。
★★卒園式第1回目リハーサル(会場:セレニティーホール)動画はこちら⇒ P1050464 (2)(フルハイビジョン、ドルビーデジタルで録画したものを、ウェブ上の制約で10Mに変換してありますので低品質になっています)
特に17日は午前中に3月で育子園を卒園する子ども達41人の卒園式を行いました。子ども一人ひとりのキャラクターが十分に発揮された感動の式になりました。ハイライトはすべての式が終わって、子ども達が退場するシーンです。
場内が暗転し、子どもが一人づつホール前方に立ち、続けて保護者が子どもの前に進みます。舞台上下手のスポットライトが親子2人だけを浮かび上がらせます。そして子どもから6年間育ててもらった心境を述べます、「毎日おいしい美味しいご飯つくってくれて有難う」、「毎日お仕事がんばってくれて有難う」、「私が生まれたとき、喜んでくれて有難う」、「毎日育ててくれて有難う、産んでくれて有難う」…。これ以上の讃嘆はないオンリーワンのコメントです。BGMはもちろんスマップの、「♪ 世界に一つだけの花」、会場は笑いや感涙、拍手に包み込まれました。
それから2時間後、
園内には約40人の新入園親子が来園されました。土曜日なのでお父さんも一緒に参加した親子が10組以上、育メン時代は間違いなく訪れています。育子園のおやじの会の新メンバーとして園もバックアップしていきます。個人面談の際も、登園はお父さんの役目というご家庭が多く、旦那さんが子どもを保育園に連れて行ってくれるおかげで、奥さんは朝のあわただしい時間に家事済まし出勤できるのでしょう。
幼い子どもを中心にして家族一人ひとりが自分のできることを双方向で話し合える子育て時期は慌ただしく過ぎていきますが、あとで振り返ってみるとまさに家族の歴史の「春」、「朝日の時間」だったと言えるのではないでしょうか。
「子ども中心に、子どもの健やかな成長を願い、子どもが喜ぶことを家族で話し合って内省しながら実行する」という思考行動は、仏教的に表すと、「菩薩行(ぼさつぎょう)」=他者の喜ぶためなら自分の身を惜しまず尽くすこと。を行っているのですから、幸せ感と充実感が得られるのです。
人は他者が喜ぶと自分も嬉しくなるというプログラムを持っているようですから、子どもや家族、職場等でその感情が湧いてきこない時は心の黄色信号が点滅している状態で、自分中心(自己中心)になっている時だと言えます。
それが赤信号になると、自分はこんなに○○しているのにどうしてわかってくれないのか、自分は正しくて周りが間違っている、自分の思い通りにしたいと思い込むようになり、子どもや家族や職場や社会の「せい」にるす負のスパイラル、驕慢な状態に陥ってしまうようです。
では本当に自分は正しいのでしょうか?正しいときもあるし、そうでないときもあるといえます。たとえば日本の道路交通法では車両は左側通行ですが、右側通行の国もあります。日本では左手で食べたり、子どもの頭をなでたりしても何も言われませんが、東南アジア等で最もしてはならない行為です。このように時や場所、相手などによって正しいことは変化していくのです。
世の中の全ての事象は縁によって生じ縁によって滅すわけですから、その場面においてその環境(人的、物的等)と調和していくことが本当の意味で正しいという世界観なのでしょう。特に人間同士の関係はお互いWIN WINであることが最高の状態とえいます。
「過去と人(自分以外の全てのもの)は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」を肝に銘じて、平成24年度をスタートさせていと思います。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ