お彼岸は平安の世から
2012年03月21日 水曜日
お彼岸を中心にご先祖様への感謝をこめてお墓参りをする習慣がありますが、雪深い地域で2mも積もっている雪を掘ってのお墓参りをされている姿は本当に尊いものだと思いました。
さて、3月20日は春分の日、育子園でも国旗を掲揚しました。以前は「旗日」と言って各家庭でも掲げていましたが最近ではほとんど見かけなくなりました。
自分のことを尊いと思う心を自己肯定感と呼びますが、自分の国籍がある国や住んでいる国を尊ぶ「自国肯定感(私造語ですが)」を育むことが、平和な社会を築ける基本だと思います。
ある方からお彼岸にまつわる話を伺いましたので紹介します。
お彼岸は平安時代に日本の習俗と仏教が結びついて行われるようになりました。我々が実際に暮らしている迷いの世界を「此岸(しがん)」といい、あの世を「彼岸」といいます。その間には大きな溝がありそれを超えるためには、仏教でいう六波羅蜜の修行が必要とされています。
凡夫である私たち人間は自分の我があるために幸せになれません。自己中心の心を押さえることができることができるようになるとかなり、彼岸に近づいたと言えるでしょう。
宿命という言葉あります。たとえば親は選べません、それを宿命といいます。人は一人ひとり違った業や因縁を背負って生まれてきます。持って生まれてきた宿命を自覚し、今いただいている自分の尊い命の運び方と命の使い方をどう変えていくか、それを運命と使命と呼びます。
人様のために自分の命を使うことを菩薩行と呼びます。その願いと行いによって迷いの岸、此岸から幸せな岸、彼岸へと向かうのだそうです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ