佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

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決して3.11を忘れないためには

2012年03月12日 月曜日

P1050483今年も3.11の日を迎えました。昨年の3.11を迎える前まで、多くの人々にとって3.11は 365分の1日だったことでしょう。ところが昨年の3.11を境に環境も心も一変してしましました。

全国各地で鎮魂と復興に向けた行事が企画されていますが、育子園の所在する杉並区でも3.11の式典が行われました。杉並公会堂で開かれた式典、「3.11を忘れない 南相馬市復興支援事業」に参加しました。

 

なぜ福島県南相馬市かというと、杉並区と福島第一原発に近い福島県南相馬市とは30年以上前から行われているスポーツ交流がありました。その後平成17年に災害時相互援助協定を締結し、相互交流が深まりました。福島県浜通りに位置する南相馬市は、東京から約300㎞の人口7万人、相馬野馬追が有名な所です。

 

3.11で南相馬市は3つの災害を受けました。震度6弱の地震、1800世帯が崩壊した大津波、そしてこの先のことが全く解らない福島第一原発事故です。市内の25%が20㎞圏内の警戒区域に指定され、7万人の人口が1万人程度まで減少しました。死者631人、行方不明者7人の人的被害がありました。

 

 式典は参加者1,500人の黙とうから始まりました。田中杉並区長、藤本区議会議長の挨拶では、震災から一年間の南相馬市への人的・物的支援の様子が紹介されました。区民から寄せられた約1億9千万円の義援金は、南相馬の子ども未来基金として有効活用される予定です。

南相馬市の桜井市長から杉並区民に対する御礼ビデオレターが紹介され式典は終了しました

 

基調講演は、阪神淡路大震災でも指揮を執った経験を持つ池田前警視総監の講演でした。以前に東京MXテレビで、石原都知事と池田さんの対談を放送していましたが、軽妙な語り口と優れた比喩力に感心したことが思い出されました。3.11ご自身は東京都議会最終日を終えて車の中で2:46の地震を体験しました。その後急いで警視庁に戻るとエレベーターは全館停止していました。対策本部は17階、そこまで老体にムチ打って階段を歩いて登りましたが、つくづく思ったのは万一の時対策本部は1階に近いことが再優先事項だということです。

 

阪神淡路大震災の警備本部に居た経験からも、危険に対処するためには現場の想像力がとても大切だということです。災害対策として使われている危機管理という言葉と、リスク管理マネジメントの違いは危機管理は、発生した危機に対応することですが、リスクマ管理ネジメントは発生前からあらゆる想定・対策を施しておくことで、このことは大変重要です。

 

江戸時代から東京ではリスク管理が行われていて、水防事業が盛んに行われていした。徳川家康の時代は荒川と利根川が合流し隅田川と一体となって東京湾に流れ込んでいいましたから、ひとたび大雨が降ると江戸市中は大洪水でした。そこで3つの川の分離という大事業を行ったのですが、洪水にも増して江戸時代の人々が最も恐れていたのは火事でした。

 

当時から木造住宅が密集していましたから、江戸では泥棒などの悪人に道で出会ったら、「泥棒だー」と叫んでも知らんふりの人々が、 「火事だー」と叫ぶと人々が家から飛び出してきて救われていたそうです。1657年明暦の大火では実に10万人の死者、江戸城天守閣が焼け落ちたのもこの大火です。その後に広小路や火よけ地を計画し、延焼対策を施しました。このように大火の直後は皆でルールを守るのですが、月日が経つと広小路や火よけ地に家を建てるようになってしまったというのです。

 

防火防災・減災には「無駄」が必要なのです。たとえば、50階建ての屋上から隣のビルへ渡るのに幅50センチの橋では怖くて誰も渡れませんが、幅5mの鉄板に50㎝幅の線を引くと人は渡れるようになるのです。50㎝の道のためには4.5mの一見無駄な部分が絶対的に不可欠なのです。(文責:園長)

 

以前に東京MXテレビで、石原都知事と池田さんの対談を放送していましたが、軽妙な語り口と優れた比喩力に感心したことが思い出されました。講演の後半と第2部の南相馬市からやってきた子ども達と日本フィルのジョイントミニコンサートは次回お伝えします。

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