子どもは大人を観察して育つ
2012年03月06日 火曜日
和田小学校の校長先生にご来園いただきました。昨年度に引き続き、今年4月から小学校へ入学する年長児の保護者対象の懇談会を行いました。
その続編です。
杉並区が学校希望制を導入して7年目になります。居住地の隣接校に申し込めるシステムで、全体の20%が隣接校区から通っている状況です。
和田小学校では入学前の子ども達を招待して、和田小学校校内ツアーを実施しています。育子園の子ども達も先日いらっしゃいました。ツアーでは体育館の大きさにビックリする子どもや、見晴らしの良い屋上で過ごしたり、パソコン室、理科室の骸骨など緊張の中にも小学校入学を楽しみにしている様子です。
和田小学校には毎年約20の幼稚園・保育園から子ども達が入学してきます。クラス編成は男女比率や月齢、出身園、居住地区、第1子・第2子を考慮して子ども中心に考えて行っています。
4月に入学して初めてクラスへ分かれて過ごす1週目は、子どものとって「緊張期」ですから、担任と専科、補助教員がクラスに入る様に配慮しています。2週目は学校生活の、「習得期」と位置づけて担任と補助教員で対応します。3週目は、「定着期」として担任と学生ボランティアで対応しています。この間に、小学校の規範意識や基本的生活習慣を学んでいきます。
保護者の皆様も保育園に通っていた時は、保育室まで入れて様子が解り易かったことでしょう、ところが小学校は子ども一人で登下校しますから、子どもの様子が見えにくくなります。そこで4月の第3週目ぐらいに保護者会を開いています。ご心配やご不明の点は遠慮なく話し合いたいと思っています。
繰り返しになりますが、子どもは良いことも悪いことも社会から見て学びます。親は無意識に普通の行動を繰り返しているのです。例えば、環七の外側から登校してくる子どもにとって、とても良くない影響を大人が与えているのです。
交通安全運動週間にお役をされている地域の方々から、大人の信号無視等の悪いモデルを子ども達がたくさん目にするのがいかがなものか…、というお話を伺うと襟を正さなければと思います。
お話を伺って、信号無視など社会ルールを作った大人が自らそれを守らない姿を見て、子ども達はどう思っているのでしょう。昔から、「子どもは親や大人が言ったとおりには育たない、親や大人が行った通りに育つ」と言われているように、子どもの所作振る舞いが気になる人は自分の所作振る舞いを変えていけば解決できるのでしょう。「過去と他者は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」なのですから…。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ