子どもにとって親は安全基地
2012年03月08日 木曜日
保育園、幼稚園、小学校の連携について和田小学校の校長先生からお話を伺いました。
子どもにとって親は安全基地ですそして家族は補給基地、家庭はパワーを充電する場所です。温かい優しい環境があること、安心して戻れる場所があることが、子どもにとって最も幸せなことです。
さて、幼保小(幼稚園、保育園、小学校)連携はなぜ大切なのでしょうか、小学校は時間がきちんと定まったの生活の場です。教室や担任というくくりがはっきりしています。幼稚園・保育園の生活から、スムーズに小学校へ移行して欲しいという願いから、国では子どもの発達過程を、幼稚園からは、指導要録抄本、保育園からは保育要録をとおして小学校との情報共有を行っています。
東京都内24%の小学校でいわゆる小1プロブレムが発生し、授業中の45分間座っていられない子どもが増えています。中には教室を飛び出す子ども、子ども同士で話をして授業が成り立たないなどの状況が報告されています。そこで都は平成22年度から1年生学級編成を39人から段階的に、国の35人学級の施行を平成22年度1年生から実施しています。
さらに杉並区独自の取り組みとして、30人程度の学級編成を1~5年生まで適応(来年度は全学年)、1クラス34人を最大人数とし、それに伴うクラス数の増は杉並区採用の教員を補充しています。例えば1学年78人の場合、東京都基準だと2クラス編成、杉並区だと3クラス編成になるので子ども一人ひとりに配慮した教育がほどこされるのです。クラスが増えれば教員の人数も必要になりますから、杉並区では区採用教員制度を行っています。
お話を伺て、杉並区は新宿や渋谷など大ターミナルに近い場所に位置していますので、区では充実した住宅都市として将来的に発展してゆく基本構想をまとめました。そのためには、住むなら杉並区といわれるように、子ども子育て、教育、老人福祉等、人づくりや人にやさしい制度が23区内トップレベルが求められます。保育園においては杉並区独自の補助金は23区内で上位10位以内ですから、さらなる充実が図れるよう私立園長会として申し入れていきます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ