保育日誌に子どもの具体的な言動を記録する理由
2012年02月28日 火曜日
育子園の各クラスやグループの保育日誌には、日常の子ども達の様子が活き活きと表現されています。
なぜ保育日誌に子どもの具体的な言動を記しているかというと、全国の保育園が指針として使っている、厚生労働省『保育所保育指針』の「第4章 保育の計画及び評価」に、次のように記されているからです。
子どもと共に生活するという日常的な保育において、記録という行為は、自らの保育を意識化することです。計画に基づき、保育は展開されていくのですが、一瞬一瞬、保育士等は、「今、このとき、このようにすることが最善」という判断のもとに、子どもや保護者への多様な援助を行っています。
記録は、その後の保育の省察、そして次の計画作成へと生かされていきます。つまり、日常の保育の記録が、保育士等の自己評価、さらに、保育所としての自己評価に関連していくのです。
「このことはぜひ記録に残しておきたい」、「保護者へ記録を通して子どもの姿を伝えたい」、「仲間と一緒に子どもの育ちや保育のあり方を考えたい」など保育士等の思いとともに、子どもの姿を具体的に記述することが求められます。その際、子どもの内面の変化について職員間で話し合い、今後の方向性を探る時に、その記録が基礎資料になります。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ