釈尊 涅槃会(しゃくそん ねはんえ)
2012年02月16日 木曜日
2月15日はお釈迦さまがお亡くなりになった、「涅槃会(ねはんえ)」です。育子園では午前中に涅槃会の式典行事を行いました。舞台上にお釈迦さまが亡くなられて北枕で西を向いていらっしゃる涅槃図に描かれた動物達が悲しんでいる絵を見て、さまざまに反応して理解している様子でした。式典では年長児が献灯・献花を奉げ、涅槃の紙芝居を見てお釈迦さまを偲びました。
お釈迦さまは約2,500年前にインドの釈迦国の王子(現在はネパール)でお生まれになり、何不自由の無い生活を送られていました。しかし城外には生老病死で苦しんでいる多くの民衆がいました。心を痛められた王子は、真の人間の幸せを求めるために妻子や莫大な財産を放棄して出家されました。
その後、成道されて物質や肉体の幸せを超越した、真の涅槃寂静の世界を多くの人々に布教伝道され、インド・クシナガラで80年の生涯をとじられました。
全てのものは移り過ぎていく、法と自分を燈明とし、怠らず精進することの大切さを伝えられました。
2009年4月に2週間インドを旅し、お釈迦さまが入滅されたクシナガラを訪れた時は鮮やかな夕暮れ時でした。西日に照らし出された『涅槃堂』で、2,500年の時空を超え読経供養をあげていると、「いま、命のあることへの感謝」が自然と沸きあがってきました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ