答えを与えると、いつまでも求められる
2012年02月03日 金曜日
東京都民間保育園協会主催の「職場で活かすコーチングコミュニケーション」研修に参加してきました。
コーチングとは意識したコミュニケーション、社会福祉現場で活かすコーチングスキルを学ぶ研修で、名古屋の特別養護老人ホームで200人の職員を監督している講師さんの語りは具体的で実践的な内容でした。コーチングとは~相手が自ら考え、判断し、行動することを支援すること~、相手が行動した後どんな気持ちでやってみたかを確認することが大切です。やらされた感やもうやりたくないと思ったのかが次へのステップに繋がっていきます。
コーチングを常に行っているとストレスがたまりますから、全業務時間に全従業員に対して行うことは不可能です。関係性の良い人とある場面だけを対象にやって、それから不得意な人を対象に行っていくのが効果的です。自分のことを信じて欲しいという思いと、貴方を信じますよ、という思いのバランスがポイントになります。
経験を積んでくると私を信じてついてき欲しい、という関係性に陥りやすいのです。そうすると相手は依存してきますから、いつまでも自発的な行動になりません。逆に貴方を信じているので任せますよ、となると協働関係が生まれて、積極的に双方向・お互いが高まっていける関係が構築されます。
相手の価値観を認め共有して、今後の展開を導き出していく方法が効果的で、否定語や命令語は使わないことです。どうしてそうなったの、なぜなの、と問うと相手は自己防衛をしたくなりますから、発展的なコミュニケーションは生まれません。
自分を信じてもらい、相手も信じているという関係を構築すること、
サポートとヘルプを場面で使い分けることが肝心です。ヘルプは自分が問題解決してあげること、サポートは相手が問題解決をするために援助をすることです。一緒に考えてあげることも良いかかわり方です。
相手が質問してきたら質問で返すことがポイントです、問いかけをすると相手主体で会話が展開されていきます。正解を求めず、相手が気づいたことを認めて讃えてあげることで、相手の理解度が理解できます。相手ができなかったこと、知らなかったことを責めるより効果的な方法で、だんだんと相手が自分で考えていく力がついてきます。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ