佼成育子園[こうせいいくじえん]-東京都杉並区

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佼成育子園前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ
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園のこだわり

大人の所作振る舞いと子ども

2012年02月29日 水曜日

resize34435育子園の各クラスやグループの保育日誌には、日常の子ども達の様子が活き活きと表現されています。

 

ある日の保育日誌です。

【3~5歳児グループ】

『保育室で遊んでいて、「○」・「×」が変わるとすぐにそのことをみんなに伝えたり、走っている子に声をかけたり、私が掃除を始めると、「手伝いたい」といってくれる3歳児の○○さん、声のかけ方も私たちの声かけを良く聞いているなという声かけです。保育者の言動一つひとつが、子ども達に繋がっていくのだと改めて実感しました。』

 

保育所保育指針解説書のおおむね5歳の発達には、他人の役に立つことを嬉しく感じたりして、仲間の中の一人としての自覚が生まれる。大人に指示されなくとも一日の生活の流れを見通しながら次にとるべき行動が分かり、手洗い、食事、排泄、着替えなどを進んで行おうとします。また、共有物を大切にしたり、片付けをするなど、自分で生活の場を整え、その必要性を理解するようになります。


また、自分のことだけでなく、人の役にたつことが嬉しく誇らしく感じられ、進んで大人の手伝いをしたり、年下の子どもの世話をしたりするようになります。こうした中で相手の心や立場を気遣っていく感受性を持つようになります。と記されています。

 

保育室の様々な遊び(絵本、パズル、ゲーム、積木、塗り絵、折り紙など)の「○」・「×」を他の子どもに伝えたり、掃除を手伝う喜びを感じている3歳児はこの発達領域においては、おおむね5歳児の発達に近いのでしょう。声のかけ方、掃除の仕方などの立ち居振舞いが子どものモデルとなり、子どもに大きな影響を及ぼすことを自覚して保育を行っている様子が短い文章の中から十分に伝わってくる記録です。

 

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保育日誌に子どもの具体的な言動を記録する理由

2012年02月28日 火曜日

育子園の各クラスやグループの保育日誌には、日常の子ども達の様子が活き活きと表現されています。

なぜ保育日誌に子どもの具体的な言動を記しているかというと、全国の保育園が指針として使っている、厚生労働省『保育所保育指針』の「第4章 保育の計画及び評価」に、次のように記されているからです。

 

子どもと共に生活するという日常的な保育において、記録という行為は、自らの保育を意識化することです。計画に基づき、保育は展開されていくのですが、一瞬一瞬、保育士等は、「今、このとき、このようにすることが最善」という判断のもとに、子どもや保護者への多様な援助を行っています。

記録は、その後の保育の省察、そして次の計画作成へと生かされていきます。つまり、日常の保育の記録が、保育士等の自己評価、さらに、保育所としての自己評価に関連していくのです。
「このことはぜひ記録に残しておきたい」、「保護者へ記録を通して子どもの姿を伝えたい」、「仲間と一緒に子どもの育ちや保育のあり方を考えたい」など保育士等の思いとともに、子どもの姿を具体的に記述することが求められます。その際、子どもの内面の変化について職員間で話し合い、今後の方向性を探る時に、その記録が基礎資料になります。

 

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和田小学校、二分の一成人式

2012年02月27日 月曜日

resize34432杉並区立和田小学校の二分の一成人式に参加してきました。小学4年生の生徒と保護者が体育館に集合して式が始まりました。式といっても改まった雰囲気ではなく、普段の授業参観のような式でした。最初に校長先生から、先日子ども達から二分一成人式の招待状をいただきました。とてもうれしく思い、今日が来るのを楽しみにしていました。

生まれた当時、食べることも喋ることもできませんでしたが、10年間でこんなに大きく成長できたのは、親やたくさんの周りの方々のお陰さまだと感じました。

テレビ取材も入っていました。前藤原和田中学校校長先生の発案によるもので、良い取り組みとしてテレビ放映されるかもしれません。

 

代表の子どもが校長先生から、二分の一成人証書を受け取りました。

三人の代表一人ひとりに手渡された証書、○○さんは持ち前の明るさで、周りを明るくしてくれるとことが素晴らしいです。○○君はアイディアマン、きらりと光る発想豊かなところ、友達と楽しく遊んでいるところ、自分の意見をはっきり述べるところ、など一人ひとりの素晴らしさをたたえた内容の証書でした。   

 

次は司会者の子どもがパフォーマンスを披露する子どもを紹介します。最初に登場した男子3人組、キャッチボールを披露したり剛速球を投げたりと、今一番好きなことをみんなに見てもらうのです。三人とも将来の夢はプロ野球選手になること、三冠王やゴールデングラブ賞をとりたいと元気に語っていました、

ハンドベルでエーデルワイスを演奏する女の子3人組、バレイを踊る2人、一輪車を上手に操る4人組など一人ひとりが熱中していることがよくわかります。

将来の夢はパティシエがダントツで、サラリーマン、料理が上手なサッカー選手、ゲームプログラマーなどでした。

 

全員のパフォーマンスの後は、3年生4年生の思い出ダイジェストを大きく映し出された写真と共に子ども一人ひとりがその時感じたことを語ります。

3年生の時遠足に出かけた都立小金井公園で食べたお弁当、とっても美味しかったのであの味は一生忘れません。育子園の周りを歩いた時、育子園に通っていた○○ちゃんはなつかしそうに育子園の話をしてくれました。杉並区役所の見学では、夕方5時のチャイムを区役所が鳴らしていたのをはじめて知りました。

 

運動会の達成感、お母さんにエイサーをほめてもらったのがとっても嬉しかった。給食の配膳をして感じたことは、給食を朝から作ってくれてありがとう、残すともったいないし、作ってくれた人たちにもい仕分けない、家のご飯はワンパターンだけど給食はいろいろなメニューで楽しい。ゴミ処理施設、浄水場、風力発電、科学館などの社会見学で生活にかかわるところを学べて良かった。和田地域のノベンバーフェスタで踊った思い出など、2年間だけでもたくさんの学びや楽しかったことがリアルに伝わってきました。

 

地域の児童館館長さんも参加されていましたので、4月からの児童館利用の子どもが増加している様子や地域の連携についても話し合いができました。 

 

2月28日の夕方には、和田小学校の校長先生に育子園にご来園いただき、4月から小学校に入学する年長保護者と懇談会を開いていただきます。41人の卒園時のうち15人が和田小学校に入学します、今後は学校の教員と保育者の交流と学びあいへと広げていきたいと思います。  

 

 

 

 

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2011年度締めくくりの実践項目

2012年02月24日 金曜日

resize0001今年度3回目最終の職員集合保育理念研修の続編です。【育子園の実践】を促進するための研修教材として、『致知 2011年9月号』の特集・生気湧出「諦めなければ必ず道は拓ける」、職員が5人グループに分かれて記事を読み、一人ひとりが感じたポイントを発表しあい、その上でグループごとの具体的実践計画を発表しました。

 

今年度最後の実践項目として、

○子どもにとって大人の影響力が大きい、子どもにとっていい人的環境になるための実践として、きっかけ作りをする、大人が得意な分野を活かせるチーム保育をしていく。

○職員の個性を大切にしていくために、一人ひとりの個性をみんなで分かち合えるようにブログや掲示板を活用していく。

 

○どうせ無理、失敗することが大切、儲かるの意味、対応する力、木鶏、子ども第一主義と職員間がまとまっていくことを目的に、組織の役割などに関係なく、枠を超えて自分ができることは「自分ができる人間だと思わない」、自分ができなことを他の職員にお願いをしてみる、謙虚になれる。

 

○0から1を生み出す大変さ、正規・非正規にとらわれずに、0から1に踏み出すところをみんなで助けて、パネルシアターで疑問やアイディアを出し合って、ブレインストーミングで作り上げる。

 

○やったことのないことをできないと思い込んでいるだけ、育子園の実践4つは毎日できることなのに、FCの時だけ思い出しているので、日ごろできることではないか、一カ月で4つの実践を1週間かけてやってみてはどうか、朝礼の時、各保育室で確認する。褒められてもけなされても態度を変えない、理念からぶれないこと。

 

平成23年度も残すところ1ヶ月になりました。職員が自ら目標を設定し、実践できる職場環境は職員にとって、そして子どもにとっても居心地の良い環境なのです。

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TPPは外国資本の保育を促進

2012年02月23日 木曜日

杉並区私立園長会学習会、「子ども・子育て新システム 保育現場から見た内容・方向性・課題」の続編です。

 

幼稚園・保育園と小学校の連携の課題点は、一か所の園から複数の小学校に入学しますから、小学校側にしてみてると、様々な園ら入学していくので連携をするにもどこの園と連携するのかが課題です。幼稚園・保育園から小学校に提出する保育要禄の内容も、学校が知りたい内容と保育園が知ってもらいたいことがズレているのです。

 

連携は保育者と小学校教諭が実務レベルで交流するとよいでしょう。幼稚園・保育園での保育実践をお互いに学びあうことで、考え方や理念が違っていても語り合う時間を持つことが大切です。

 

良い保育とはどんな保育なのか、各園の職員が様々な保育園や幼稚園に足を運ぶことによって理解が深まることとが求められます。ある園に保育実習にいった学生が保育日誌に保育内容を書いてはいけないと言われたそうです。このように閉鎖的な園は稀有なことかもしれませんが、もっとオープンな保育を展開していくことで保育が上質なものに向上していくのです。

 

2011年から小学校で英語の時間が行われるようになりましたから、幼稚園では英語の時間が急増しています。単一民族ではない日本で外国語をとおして他民族を理解することは大切なことです。TPPの進捗によって、外国資本が日本の保育業界に参入してくる可能性もありますが、何故こんなに儲からない保育業界に企業が参入しなければいけないのか、不思議です。東京都内でも数年保育園を運営していた企業が同じ場所が介護事業を行っています。

 

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消費税率アップとセットの保育一体化

2012年02月22日 水曜日

杉並区私立園長会学習会、「子ども・子育て新システム 保育現場から見た内容・方向性・課題」の続編です。

 

新システム案によると、保育の必要性認定は保護者の状況に応じて4時間保育と8時間保育等の認定を市区町村が行い、認定証明書を保護者が持参して入園したい保育園に足を運んで入園申し込みを行うことを想定しています。保護者と保育園が公的保育契約を結ぶことになります。保育料については、応能負担から応益負担にしようとしているので問題でしたから、国はやっと部分的応益負担と応能負担ミックス負担に傾いています。

  

新システムをにらんで、企業立保育の参入が盛んです。出版業界、保険業界も保険勧誘をセットで考えているようです。株式会社の経営する園では、国から保育のために保育園へ支払われる運営費の中から黒字を出して、経営母体の「本業」に使って良いことになっています。要するに保育のために投入された血税の一部が、営利企業の利益や株主配当にすり替えることができるということになりますから大問題なのです。

 

現行の社会福祉施設では、収入の5%以内で翌年度に繰り越しができますが、当然のことながら「保育事業」以外への支出はできません。なぜ新システムで事業外使用を認めようとているのか整合性がありません。

 

3.11の陰に隠れた、2011年4月に地域主権改革法が成立してしまいましたから、自治体ごとの主権が重視され、保育園の最低基準が無くなってしまいました。最低基準では子ども一人あたりの面積や保育者数が確保されていますが、市区町村の裁量で、レベルを下げることができるようになったのです。現行でもOECD内で低水準にとどまっている日本の基準が、さらに劣悪な状況に流れやすい法ですから注視していかなくてはなりません。

 

新システム案では公立こども園(現公立保育園)の税源は、子ども子育て交付金として市区町村が自由に使えるようになります。公立こども園の財源はその中には含まれていませんから、公立園の人件費や保育経費をどうやって捻出していくか不明です。その上で児童福祉法第24条を変えることで、市区町村が保育の責任を放棄できるのですから、待機児童の把握や解消は誰が責任を持つことになるのでしょう。

 

国は「税と社会保障の一体改革」で、消費税率アップとセットで保育の量的拡大をもくろんでいますが、新システムは幼稚園・保育園業界をはじめ保育関係者の猛反対を受けて、迷走変化してきています。

 

同じ園の中で短時間と長時間保育の子どもが混在するこども園は、どのように保育を展開していくのか疑問です。カリキュラムはや保護者との連携や、従業員勤務体制の課題が山積しています。また、日弁連は障害児の保障をしていない新システムには反対声明を出しています。

 

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給食について考える月

2012年02月21日 火曜日

resize1517朝のNHKGニュースで、保育園や小学校の給食について放送していました。10分間位の特集で冒頭、スタジオに数冊の給食に関する本を並べて紹介していました。その中に、『偏食解消で大人気。さくらしんまち保育園の給食レシピ』という本が目に留まりました。「見守る保育」仲間の、さくらしんまち保育園さんのことではないかと、さっそく書籍を購入してみました。

 

その書籍の発行者は間違いなく、さくらしんまち保育園さんでした。サザエさんで有名な世田谷区桜新町にある保育園で、育子園には昨年・今年と来園していただき、子ども主体・子ども中心の保育を学びあいました。

 

書籍の巻頭には、

保育園にはたくさんの園児の生活があります。もちろん、入園時の生活リズムや食べ物の好みは様々でに合わせて食事を作るわけにはいきません。そこで、さくらしんまち保育園で毎日作られている給食には、保育士と栄養士による“偏食解消の魔法”がかけられています。

すべての子どもがどうやったら笑顔で、「ごちそうさま」と言ってくれるか…。多くの園児と向き合い、長年試行錯誤した結果が、今のさくらしんまち保育園の給食のメニューの中にあるのです。本書では、そのノウハウとレシピを余すところなく紹介しています。偏食はムラ食い…。乳児期の様々な食の悩みを解決する指南書としてお役立て頂けると幸いです。

みなさんの毎日の食事が、おいしく、楽しいものになりますように…。

 

センスの良い写真と構成で編集された書籍で、育子園の栄養士と保育士もさくらしんまち保育園へ伺って、給食について学んでくる予定にしています。

 

給食に関する他の書籍も何冊か購入してみました。たとえば、『日本一おいしい給食を目指している 東京都・足立区の給食室』、『こどもが本当に食べたい給食のレシピ』などです。

 

足立区の書籍には、必要な栄養素をバランスよく取り入れた…体においしい給食、料理を作ってくれる人へ感謝の気持ちをもつことができる…こころにおいしい給食、子ども達に残さず楽しいで食べてもらうために、工夫を凝らした…味がおいしい給食、そんな“おいしさ”がいっぱい詰まったメニューが集合した足立区、小学生の97%、中学生の82%が給食が、「楽しい」と感じています。

このような美味しい給食の対局、『もっと 変な給食』という書籍も購入してみました。全国のちょっと理解に苦しむメニューが写真入りで紹介されています。

 

さらには、新宿せいが保育園 藤森園長先生が、『保育としての「食育」』を発刊される等、今月は食べることに関する書籍が話題になりました。

 

保育園に通っていた保護者に聞いてみると、保育園の嫌な思い出の第1位は給食、第2位は昼寝です。強制的に食べさせられたのが嫌だった、眠たくないのに寝なくてはいけなかったのが嫌だったという答えです。

 

保育所保育指針には、

保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標として、次の事項に留意して実施しなければならない。
子どもが生活と遊びの中で、意欲を持って食に関わる体験を積み重ね、食べることを楽しみ、食事を楽しみ合う子どもに成長していくことを期待するものであること。

 

このように、食事をすることは楽しいこと、辛いことではないということを0~6歳までに培うことが最も大切なことなのです。

 

 

 

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29府県議会が異議を唱える、「子ども・子育て新システム」

2012年02月20日 月曜日

政府が実施を急ぎ過ぎている、消費税アップとセットメニューの、「子ども・子育て新システム」・「幼保一体化」と仮称している制度案は、市区町村の保育実施責任を基本としている現行制度を、「根底」から否定したものです。これまで日本の社会が積み上げてきた子育て・保育を大きく後退させてしまうでしょう。

 

この新システム案が実施されると、保護者は各保育園と直接保育契約を結ぶことになります。保護者は市区町村役場で保育の必要認定を受け、入園したい保育園に行き園長に申し込みます。そこで入園できなければさらに他の園に足を運び、それでも入れない場合は市区町村は責任を負わないというシステムを国は考えています。このような弱者保護者に一切説明せずに、国会審議しようとしている点は如何なものでしょうか。

 

杉並私立保育園連盟も、「新システム撤回」を区役所・区議会に求めて行動しています。このうねりは全国津々浦々で拡がっていて、北は青森県議会、南は沖縄県議会におよび、実に47都道府県中、29の府県議会で新システム撤回、反対、意見申し入れ、財源措置明確化、現行保育制度拡充、早期法案提出反対等の意見書を採択しています。

 

また、全国180の市議会、63の町村議会、東京都は5区と13市が意見書を採択しています。

このように府県議会の61%が新システム案に異議を申し立てている現状からして、拙速な国会審議突入は世論民衆からかけ離れた、机上の空論に終始してしまうことになります。

 

★セミナーのご案内★

~杉並の子育て・保育を考える集い~ 「子ども・子育て新システム」について考える

日時:平成24年2月25日(土)午前10:00~12:30

場所:杉並産業会館 第二集会室

問合せ先:杉並の子育て・保育を考える会 ℡03-3338-9418(認可保育園 阿佐ヶ谷保育園内)

 

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保育の一体化が進みにくい理由

2012年02月17日 金曜日

杉並区私立園長会学習会、「子ども・子育て新システム 保育現場から見た内容・方向性・課題」の続編です。

 

一般的に保育ニーズのある人以外は幼稚園と保育園の違いを知りませんが、それぞれが必要性あって成立し存続して現在も大切な役割を担っています。現に地方では幼稚園しかない町や、保育園しかない町もあります。字を教えてほしい保護者には、保育園しかない町では隣町の幼稚園に通うように教えてあげます。

 

鳴り物入りで始まった、認定こども園も全国で360園に留まっていますが、ここで問題なのは、幼稚園・保育園双方の基準を比べて、低い基準に設定しているのが子どもにとって大問題です。たとえば幼稚園は3歳児以上35人に対して保育者1人、保育園は3歳児20人、4・5歳児30人ですが、認定こども園は低いほうへ合わせて35人にしてしまいました。

 

世間一般の理解は、幼稚園は教育を行い、保育園は子どもを長時間預かってくれる場所だと思っています。新システムになると、保育園も「こども園」になり、教育をしてくれるから良いことだと勘違いしている国民が多いのが問題です。国が何一つ説明していなので仕方ないことですが。社会福祉施設である保育園の存在価値をもう一度見直すことです。

 

待機児童についての概念説明が不十分なので確認しておきますが、待機児童という言葉が使われ始めた当初は、認可保育園に入園したいのにできず他の保育施設を利用している子どもの数も待機児童にカウントしていたのですが、数が増える一方で行政責任を果たしていないので、カウント方法を変え、認証保育所等に入園できた数は除外してしまいました。ですから正確な待機児童数や解らなくなってしまったのです。各市区町村は50人以上の待機児童が発生すると、厚労省に解消改善案を提出しなければなりません。

 

23区内での事例として、育休明けの保護者が認可保育園に預けられずに認可外に入りましたが、入園後に誓約書を書かされた問題があっても告訴しないという内容でした。認可保育園に入れなくて本当に困っている保護者に救いを与えられるような取り組みを私立保育園が核となって行っていかなくてはなりません。

 

国主導の保育の「一体化」は問題が山積していますが、保育の「一元化」はあってもいいことだと思います。ここでいう「一元化」とは保育現場から湧き上がってくるものですから至極当然な流れです。一体化は国主導で現場のことを考えていない方向だから、保育関係者の猛反発を受けているのです。

 

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釈尊 涅槃会(しゃくそん ねはんえ)

2012年02月16日 木曜日

resize344262月15日はお釈迦さまがお亡くなりになった、「涅槃会(ねはんえ)」です。育子園では午前中に涅槃会の式典行事を行いました。舞台上にお釈迦さまが亡くなられて北枕で西を向いていらっしゃる涅槃図に描かれた動物達が悲しんでいる絵を見て、さまざまに反応して理解している様子でした。式典では年長児が献灯・献花を奉げ、涅槃の紙芝居を見てお釈迦さまを偲びました。

 

お釈迦さまは約2,500年前にインドの釈迦国の王子(現在はネパール)でお生まれになり、何不自由の無い生活を送られていました。しかし城外には生老病死で苦しんでいる多くの民衆がいました。心を痛められた王子は、真の人間の幸せを求めるために妻子や莫大な財産を放棄して出家されました。

 

その後、成道されて物質や肉体の幸せを超越した、真の涅槃寂静の世界を多くの人々に布教伝道され、インド・クシナガラで80年の生涯をとじられました。

全てのものは移り過ぎていく、法と自分を燈明とし、怠らず精進することの大切さを伝えられました。

 

2009年4月に2週間インドを旅し、お釈迦さまが入滅されたクシナガラを訪れた時は鮮やかな夕暮れ時でした。西日に照らし出された『涅槃堂』で、2,500年の時空を超え読経供養をあげていると、「いま、命のあることへの感謝」が自然と沸きあがってきました。

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