我を張らない中道の人
2012年01月12日 木曜日
TBSテレビ新春恒例、元気なトップ企業社長が語る2012年を放送していました。就職難の時代ですが、どんな人材を経営トップは望んでいるかの質問に対して、
外食・介護のワタミ㈱渡邉美樹会長は、素直で明るい人が一番、○○過ぎる人は無理をしている人なので採用しません、後で痛い目にあいます。たとえば元気すぎる人、真面目すぎる人、しゃべりすぎる人などです。
日本マクドナルド㈱原田泳幸会長兼社長兼CEOは、採用面接で完璧に答える人はテクニックや知識で乗り切ろうとしている人なので採用しません。職場は自分一人で仕事をするのではなく、チームで仕事をするのですから、周りと調和して自分で学んでいく姿勢のある人を採用します。不満足な環境の中で人は成長できるのです。
ミゲル・ガーレイロ君熱唱“消臭力”のエステー㈱鈴木喬社長は、どこに行っても生水が飲めて、どこでも寝れて、目が覚めれば元気を回復するノー天気な人を採用します。
LED照明売り上げトップのアイリスオーヤマ㈱大山健太郎社長は、今の若者は海外に出なくなっているので、世界を見て日本を考えるという視点が弱くなっています、特に若い男性が海外に出ないのが課題、井の中の蛙にならないように。(文責:園長)
日本を代表する企業トップの視点は共通している面があります。それは、「我を張らない中道の人」と言えそうです。「自分が(我)」という気持ちが強くなると、周りの人との関係はギクシャクし、環境にも順応できなくなるようです。巨人軍の原監督も伸びる選手の資質として重要なのは、朗らかさ・謙虚さ・素直さです。朗らかな人は(指導者や同僚から)良いアドバイスをもらえます。謙虚な人は人の意見に耳を傾けることができます。素直な人はその助言を受け入れ伸びていけるのです。と述べています。
井の中の蛙にならないためにも、海外に出てみるのは効果的です。たとえば日本の常識が通用しないことを実感できたり、自分の無力を痛感したり、異人種の中で調和することを学んだり、人の優しさを感じたり、ハプニングやトラブルへの対応能力を培えたり、日本の良さを再確認できるなど様々あるでしょう。郷に入れば郷に従えのことわざどおり、その環境に順応して謙虚な人間になることを学べるのですから活用しない手はないでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ