保育園同士の学び合い
2011年11月14日 月曜日
11月4日に東京都内で数か所の保育園を運営されている、理事長、園長、主任先生方11人が来園されました。新宿せいが保育園の藤森園長先生が提唱している、「見守る保育」の同志として合同研修会を開催しました。コーディネーターは、見守る保育の事務局、㈱カグヤさんで朝9時から夕方4時まで中身の濃い研修となりました。
複数保育園の経営・運営は、特に全職員で保育理念を徹底することが容易ではありません。人は3人いると2対1に別れ、人数が増えれば増えるだけ、コミュニケーション不足に陥ります。ましてや12時間以上の長時間保育を行っているので、同じ保育園内でも数日間顔を合わせないことが日常です。コミュニケーションを図ることが業務の大半を占める保育者同士が、すれ違いになってしまう日本の長時間保育、経済活動優先の労働環境が与える子どもへ影響を保育現場から発信していくことは、保育園の大切な役目といえます。
研修会で感じたことは、保育園における職員リーダーの資質として大切なのは、まずは相手の気持ちを受けとめてあげることができる人だと思います。そして、相手が自分で答えを導き出せるように見守ることです。大人に対しても子どもに対しても、このスタンスは共通で、気持ちを受けとめてもらった人はそれだけで安心し、嬉しくなるのですから、自ら課題解決準備が整うようです。
いつまでも人に指示、指導、命令をしたり、先に答えを与えることを優先していては、真のリーダーとは言えないのではないでしょうか。現リーダーは次期リーダー達に、自発的内力を湧き立たせる触れ合いをすることにつきるのです。いつまでもその人がいないと業務が滞ってしまうような職場はいずれ行き詰ってしまいます、次世代を見守りながら、権限を委譲していくことです。人は任されば、やるのですから。
今月は15日に大分県から保育園園長ご一行、21日は埼玉県の保育園から、育子園に視察研修にいらっしゃいます。育子園創設の月に、延べ40人の保育園関係者にご来園いただき、共に学べることは有難いことです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ