世界で働く
2011年11月04日 金曜日
読売新聞にワーキングホリデー30年という記事が載っていました。
ワーキングホリデービザは観光ビザ、留学、学生ビザ、就労ビザではない、18~30歳までの若者だけが利用できるビザです。日本と相互協定している11カ国であれば、どこに滞在しても、どこを旅行しても、仕事をしても、語学学校に通っても良いという素晴らしい自由度の高いビザです。
日本は1980年にオーストラリアと初めて開始され、仕事を主たる目的とすることはできませんが現地で海外でバイトができるビザは他にはあまりありません。 英語の勉強をしたいけど留学は高すぎるからと諦めていた方には大変有効なビザです。留学の半額以下の料金で海外で滞在しながら勉強してバイトも出来る素晴らしいビザがワーキングホリデービザです。
この制度に関する情報を提供している一般社団法人「日本ワーキングホリデー協会」によると、以前は海外の生活にあこがれて渡航する人が多かったのですが、近年は外国語を学んで仕事に生かしたい、海外で資格を取りたいという若者が増えているそうです。女性に人気なのは、子どもへの英語指導を学ぶコースで帰国後の就職活動に有利になるのです。
制度を後押しする外務省も、若者だけが利用できるメリットの多い制度なので、安全に留意しながら活用して欲しいとバックアップ体制も十分ですが、若者の海外渡航意欲は年々低下しているようで、文科省発表によると、日本から海外へ留学する学生は毎年減少して年間6万人程度にとどまっています。
不況や就職活動の早期化が主な理由と推測され、高度成長期のような状況とは違うので、内向き志向にならざるを得ないのでしょう。逆に海外から日本に留学に来ている学生は、2010年5月時点で14万人で前年に比べ5%増えています。
さて、昨年度まで育子園で働いていた職員が今秋からワーキングホリデーを利用して、ドイツで1年間過ごすことになりました。新宿せいが保育園の藤森園長先生主催のドイツ保育研修ツアーに参加した後、外国文化に触れながら仕事をするという最高の体験をしてくるのです。今後はドイツや欧州各地から現地ブログを発信してくれることでしょう。
ミュンヘンには育子園を卒園したご家族もいらっしゃいますし、以前卒園した2家族が今年からイギリス在住になるなど、欧州ネットワークが拡がっています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ