『焼酎天国』でお出迎え
2011年10月25日 火曜日
鹿屋市を後にして、車で垂水市を走り桜島の東側から南側から西側にある桜島フェリー乗り場へ向かいました。途中、有村溶岩展望所で遊歩道を歩き錦江湾と噴火炎に煙る桜島をまじかに見上げました。観光バスが3台止まっていましたが、すべて中国観光客でした。桜島フェリーターミナルから対岸の鹿児島港へはわずか15分の乗船で、日中は10分間隔で24時間航行しています。3階展望デッキからは360度のパノラマが望め、さわやかな風を感じることが出来ました。
フェリー乗り場から10分で鹿児島市民ホールに到着しました。大会のオープニングは、鹿児島県保育士会の保育士さん20人の「焼酎天国」という歌と踊りでした。さすがは焼酎の本場だけあって明るいリズムの曲に、会場は手拍子に包まれ舞台と客席の一体感に包まれました。
全国185,000人の保育士のうち1,460人が参加したこの大会では、子ども子育て新システムに対してさらなる議論を提言しました。新システム案では3歳未満児は保育、3歳以上は教育と保育とされ0歳からの連続性が保障されていません。また、子ども一人あたりの面積基準を緩和しようとする方向についても、保育の現場の意見を国に対して意見を述べていくことが確認されました。
ここ数十年間の日本の保育は、他の子よりも早く発達の階段を早く登らせようとする子育てや保育になっています。この現状をいかに変えていくか、子どもが望まない子育て競争はいかがなものか、早期教育等で学習教育に尽力させても、なぜ天才がたくさん誕生しないのでしょうか。という提言もありました。
鹿児島県保育連合会では、「子どもの心を育てよう」を基に保育を展開しています。子ども自身が、「私は私」といえる、自尊感情を芽生えさせる保育によって、他者をも認められ尊重できる、「私は私達」といえる社会になっていくのです。保育士は子どもに何かを教え込むのではなく、子どもに寄り添うことが最も大切です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ