3.11後の変化
2011年10月26日 水曜日
3.11以降に行った、「保護者が園に求める対策」というアンケートが発表されました。0~5歳児の子どもを持つ保護者(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、兵庫、福岡)を対象に、約3,000人を対象に行った結果は、
①園の設備の安全対策を高めて欲しい。
②緊急時の園としての対応方針を保護者と共有して欲しい。
③緊急時に電話以外(メール・ツイッター等)でも連絡が取れるようにしてほしい。
④水や食料の備蓄を充実させてほしい。
⑤園からの情報提供にインターネットやツイッターを利用してほしい。
の順番になっています。
それに対して、全国200カ所の幼稚園、保育園側のランキングは、
①防災訓練、避難訓練の進め方。
②防災を意識した園児への教育・保育
③災害時の家庭との連絡手段
④園の施設・設備の安全点検。
⑤災害時の職員の役割。
の順番です。
園と保護者の立場・役割の違いがランキング結果となってあらわれています。保護者は子どもの安全確保と安否確認を重要視し、園は訓練や子どもへの啓蒙を第一義に考えているのです。子ども達の「尊いいのち」をお預かりしている園では、安全に避難誘導することが最も重要な使命です。災害はどんな規模で何時に発生するのか予測できませんから、保育者一人ひとりが多様な角度から災害場面を想定して話し合い、日ごろの訓練を重ねておくことも災害に対する視点が重層化して保育力としても高まっていくのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ