世界文化遺産 ジョージタウン
2011年07月27日 水曜日
2008年に世界文化遺産に登録されたペナン島のジョージタウンへ行ってみました。ペナン島の発展は1786年イギリス東インド会社の交易商フランシス・ライトに始まり、自由交易政策により中国、アラブ、ヨーロッパ、インド等が往来し様々な文化や人種が混在した街が形成されました。先の大戦では日本が支配した時期もあり、ペナンの歴史や文化を紹介したペナン博物館には当時の日本人の様子が諸資料で偲ばれます。
小学校・中学校は午後2時頃に終了する様子で、この時間帯になると黄色いスクールが学校の前に10台以上待機しています。紺色の制服を着た小学生らしき子どもが、学校で使う座布団を持ってバスの前で出発を待っていました。また、ジョージタウンを巡る無料バスに乗っているとバスを利用している学生で車内は満員になりました。
最初に1818年に建設された、東南アジア最古のイギリス教会である白亜のセントジョージ教会を参拝し、隣にあるペナン博物館を見学しました。博物館の建物は1896年に学校として建設されたそうで、館内は長い廊下に面した各教室の面影が今でも残っています。マレーシアの通貨1リンギット(日本円で27円)で入館でき短時間でペナン島の歴史に触れることができます。
寺院参拝は続きます、1800年代に造られた朱色をベースにした仏教寺院の極楽寺を訪れました。広東人と福建人によってデザインされた建物は本堂を中心に回廊式になっていて、参拝者が絶えることなく1mもあるお線香を捧げてお参りをしました。
次に、参拝したのは1803年に建てられた仏教寺院ビルマ寺院です。高さ20mはあるお釈迦様の立像は東方向を向いて金色に輝いていました。お賽銭箱は、健康・幸運・成功・順風・快楽・婚姻など一人ひとりがご利益を得たい箱に捧げるようになっていました。
最後に参拝したのは、1900年に建てられた仏教寺院寝釈迦仏寺院でタイと中国様式で、ビルマ寺院とは道を挟んでいます。ビルマ寺院同様、本堂に参拝するときは靴を脱いで入ります、北枕で西向きに安置された全長33メートルの大きな涅槃釈迦像は、2009年に参拝した釈尊が入滅されたインド・クシナガラに建立された涅槃堂の仏像をしのぐ大きさは圧巻でした。
ジョージタウンの街路樹は南国らしくプルメリアが多く、白やピンクの優雅な花が風に揺れていました。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ