0~6歳の連続性
2011年07月22日 金曜日
先日行った夕方5時からの保育会議で、7月9日の藤森先生ご来園の確認会を行いました。当日、全保育室を約1時間かけてご覧いただき、担当職員から保育環境設定のポイントを説明し、藤森先生からアドバイスをいただいたビデオを振り返りながら説明した職員が補足説明やその後の改善を発表しました。
0~5歳児までの環境設定を連続して形成していくことが子どもにとって居心地が良く、チャレンジしてみようという意欲を掻き立てる保育環境になるのです。保育会議は午後7時に終了したのですが、その後も自発的に職員が一円になって約1時間、環境設定について藤森先生のアドバイスと自分たちの夢を語っている様子を見ていると、頼もしくそして嬉しくなりました。
日本の保育園の特徴として、年齢別一斉保育がしっかりしていますので、担当保育者が自分のクラスとか自分の担当している子どもだけに目を向けるようになりがちです。ところが、ドイツなどの保育先進国では、子ども達は園舎内全体を自由に活用しているのです。
それには園舎内の保育室や廊下にしかけがあって、○○をしたい子が楽しめる部屋とか、○○を試したい子が歩く廊下など、それぞれの場所に特色があるので子ども達は自発的にその場所へ移動して活動しているのです。昨夏に訪問したミュンヘンの園では、絵画の部屋があり本物のイーゼルに画用紙がセットされ、クラシック音楽を聴きながら子どもが絵を描いていました。
別の部屋には科学工作の空間があって何百種類という材料を使って、ロケットの操縦席のような空間を作ってました。年齢別とかクラス別という固定的で大人主導の保育とは180度違う子ども主体の夢のような環境でしたので、育子園でも実現できると子どもも大人も楽しい園になっていくのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ