「見守る保育」の藤森園長先生と門下生
2011年07月12日 火曜日
7月9日(土)に育子園で導入している、「見守る保育」の主宰者である新宿せいが保育園の藤森園長先生にご来園いただきました。育子園に足を運んでいただくのは2回目で1回目は、見守る保育を導入する前の2006年にご来園いただきまいた。
当時の育子園は、日本のほとんどの保育園で行われている、保育者主導の年齢別一斉保育の環境設定でクラス単位で仕切られた園内でした。その時、藤森先生から1歳児クラスが3階にあるよりも子どもの発達段階からして、1階に居た方が良いと思いますよ、と教えていただきました。あれから5年、園内はクラスの壁が無くなり1歳児クラスも0歳と共に1階へ移動できました。
午前9時前、藤森先生は4人の男性保育士と一緒にいらっしゃいました。全員20歳代の新宿せいが保育園の職員の方です、実家が保育園を経営していて藤森先生の下で、「保育道」を学んで、いずれ自園で見守る保育を行うことになっているのです。藤森先生と一緒に、月に数回は仕事が終わった後に共に調理し、食事を一緒にいただいて保育について語り合うのだそうです。
食事を共にする、「共食」が家族の基本であるのに、今の日本は家族で食事をする機会が激減しています。小学校の子ども達に家での食事についてアンケートをとった結果、家族と食べるよりも一人で食べるのが好きと答える子どもが増えているそうです。その理由は、親から食事について注意されないで済むから楽しく食べられるから、なのだそうです。
この答えを聞くと、日本の多くの保育園で給食を無理に「完食」させたり、良かれと思って食べ方を注意したりしているのですが、その時の子どもの気持ちはどれだけ辛いものか早急に再考することが必要でしょう。我々大人でも注文した食事を完食できないことだってあるでしょうし、食べている時に食べ方を注意されたら楽しく食事ができなくなります。
子どもだから、注意してよいという考え方はいかがなものでしょうか、「子ども」も大人と同じ尊い人権を有しているのですから。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ