園庭の空間放射線量測定
2011年07月07日 木曜日
福島第一原発事故に伴う放射線量測定が東京都内でも進んでいます。東京都は都内100カ所の学校、幼稚園、保育園、公園などをピンポイントで測定しています。
また、杉並区も独自で区内を東西南北に区分してそれぞれ1カ所づつ計4ヶ所で測定していましたが、区民からの要望が寄せられて全保育園、幼稚園、小学校で測定することになりました。先週末に区役所からメール連絡があり、今週月曜日から順次開始しています。
さて、育子園は7月5日の15:30に区役所職員と専門家が来園し、園庭に大きなパラソルを広げて、測定器を安定させてから約30分かけて空間測定した結果、(1時間当たり)地上1m:0.08マイクロシーベルト、地上50㎝:0.08マイクロシーベルト、地上1㎝:0.09マイクロシーベルトでした。また、オプション測定として園庭の芝生面も測定してもらい、地上1㎝で0.10マイクロシーベルトでした。
園庭で行われた測定には、職員のほかに地元の民生員さんにも立ち会っていただきました。
現段階で、文部科学省は児童が学校において受ける放射線量の限度として目指している、年間1ミリシーベルト(換算すると0.19マイクロシーベルト/時間)を下回っています。
また、杉並区では区主催の「放射線ついての説明会とシンポジウム」が開催されます。今回の測定結果をもとに、保健所職員と杉並区が顧問として招聘している、加藤和明先生(茨城県立医療大学名誉教授、高エネルギー加速器研究機構名誉教授、NPO法人放射線安全フォーラム理事長)がパネラーとして開催されます。
育子園の近隣では7月14日(木)に杉並第十小学校で行われますので、育子園の職員も参加して学ぶ予定です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ