光景が目に浮かぶエピソードとは
2011年07月05日 火曜日
育子園での毎日は子ども達の成長・発達を実感できる宝庫です。
6月のある日、保育者の目線でとらえた2歳児クラスの様子です。
今年初めてのプール遊びで歓声を上げならが楽しんでいました。途中で○○君が一人で部屋へ入って行ったのでついて行ってみると、自分で着替えをして始めました。すると、「プール、もうやめるの…」と、自分で遊びを切り上げたのです。
今まで着替えの援助を求めていた○○君が自分でプール遊びを切り上げて、自ら着替えている姿に嬉しさがこみ上げてきました。
朝の体操の時間に□□君の手が△△ちゃんの手にあたって、「痛いよー」と△△ちゃん。それを見ていた◇◇君、「だいじょうぶ?」と頭をなでていました。◇◇君はクラスで最も月齢が低い子ども(遅く生まれた子ども)ですが、周りの子どものことを心配する心が育っていることに感動しました。
この2つのエピソードを読んでいると、まるで自分もその場面にいるような気持ちになり、子ども達の表情やしぐさまで目に浮かんできます。このように保育者は子どもが自ら発達していくことを信じ切って、少し距離をおいて子どもと接しているのです。そして子どもの言動と同時に心のひだまで観察し感じ取りながら、「その子がその子らしく」成長・発達していることを、見守っています。
そんな保育環境の中で過ごす子ども達には自己肯定感が育まれますからr、他者への理解や共存していくことができるようになるのです。自己肯定感は教えられて覚えるものではありません。自分を認めてくれる環境の中で、居心地がよい体験を重ねることで得られるのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ