体験は学び
2011年07月28日 木曜日
給食当番でのエピソードです。
今日のメニューは、サラダとキーマカレーとナン・・・
普段、お当番さんは、「僕はサラダやるね」「じゃあ私はカレーやるね!」「僕はデザート!!!」とそれぞれ話し合いながら役割を自分たちで決めています。
でも、その日は、ナンをやりたい子がふたり、N君とE君・・・・・・3人目のお当番S君も加わって、いくら話し合っても、ジャンケンをしても、譲ることができず、延々と白熱した意見交換が続きました。
しかし、おなかをすかせて待っているお友だちのために、役割が決まらないままランチルームはオープン・・・
最初は、ジャンケンで勝ったN君がナンを配り、その隣で、ひたすら「僕がこれをやりたい」とE君は泣きながら訴え続けていました。
そのうち、N君は、「しかたがないから、交代してあげるよ」と残り数枚でしたが譲ってあげました。
その言葉だけでE君の表情は一変!!!
結局、2枚しか配れなかったけど、大満足のE君でした。
大人が介入して、どちらが正しい、間違っていると采配し、その場を収めてしまうのは簡単です。でも、それでは、生きていくうえで大切なコミュニケーション能力は養えません。子どもたちはこうやって、自分の気持ちを表現する能力をつけながら、悔しい思いを感じたり、優しさが芽生えたり、そして人から優しくしてもらった時の喜びを知り、思いやりも育っていくのだと思います。 (副主任:F)
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