おもちゃ無し月間のある幼稚園
2011年06月27日 月曜日
雨の季節になると子どもが家の中で遊ぶ機会が増えて、家庭でもおもちゃが散乱して親は困ってしまうことがあるのではないでしょうか。育子園では子どもの発達に合わせて、おもちゃの場所や入れ物に写真を貼ったり工夫しています。
認知心理学の先生は、子どもは体験を通して物事を理解するので、なぜ片付けが必要なのかを感じさせるかがポイントです。おもちゃが散らかりすぎて、「ご飯を食べるスペースがないとか」、「遊びたいおもちゃが見つからない」など子どもにとって困ることや不便さを味あわせることも、子どもは体験学習していくのです。
また、子どもの特性として、「大人のまねをしたがる」、「楽しいと感じたら何度もくりかえす」という行動パターンを利用し、大人が一緒に片づけて気持ちよさを語りかけたり、ゲーム感覚で片付け時間を設定してやる気と達成感を味あわせるのもよいでしょう。
育子園でも子どもの発達に合わせて、おもちゃの場所や入れ物に写真を貼ったりして子どもにわかりやすい工夫しています。部屋中が一杯になるほどの物にあふれ、さらに購入するという現代日本の状況は永続的に続くのか不透明です。昨年訪問したドイツのある幼稚園では、「おもちゃ無し月間」を設定していました。園にあるおもちゃを全てしまっても、子ども達は工夫して遊んでいました。
特に3歳以上は子ども同士の関わり合いの中で自ら遊びを見つけ出す力がずば抜けています。大人になっても子どものようなフレキシブルな心でチャレンジしている人たちが、常に世の中をリードしていくのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ