鯉のぼりカードに思いを込めて
2011年04月21日 木曜日
被災地の子ども達に届くように今年はロビーにも大きな紙の鯉のぼりを貼りました。
そこに、子ども達は小さな鯉のぼりカードに被災地の子ども達にメッセージを書いて貼ってくれます。字が書けない子は絵を描いて、保護者に気持ちを伝えて書いてもらったり、それぞれが優しさにあふれた表現になっています。
さて、報道によると避難所で卒園式を行った園があったり、閉園してしまった園など、3.11を境に当たり前に思っていたことが、当たり前でなかったことが現実として存在しています。
保育園・幼稚園の会計事務処理を行っている大手の方から震災の様子を伺うことがありました。仙台支店では約150ヶ所の園と取り引きがあるのですが、3.11当日、事務所で震災を体験した社員が心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Posttraumatic stress disorder:PTSD)で、出勤できなくなってしまっているそうです。
各園の様子も伺いましたが、PCや書類ががれきと化した園が数多くあり、3月決算どころではない状況だそうです。園舎の復興も資金的保障が難しく園運営を断念せざるを得ない園、震災当日には園のお散歩カーに満員電車のように子ども達を乗せて必死に高台へ避難した園や、3階建ての園の屋上に命からがら子ども達を避難誘導した様子などを伺いました。
このようにマスメディアでは取り上げられない現状が数多くあるのでしょう、被災地以外にいる園にできることは、「異体同心」の気持ちで祈りを捧げたり様々な形の支援をさせていただくことです。
何時の時代も、子どもの存在が大人に生きる勇気を与えてくれます。 そんな子ども達に感謝…。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ