「こども指針」の設計
2011年03月07日 月曜日
厚労省の保育課長さんから今国会で審議予定の子ども・子育て新システムの進捗状況解説がありました。その中でも児童福祉施設で働く保育園職員の給与水準は低いままで、現行の制度下では限界で新システムになれば、改善されるという点は期待したいところです。
厚労省は机上の立案が昨年中で骨子を固められると踏んでいましたが、そんなに甘いものではありませんでした。全国4万ヵ所に喃喃とする幼稚園・保育園の全国各組織や幼児教育学識者、弁護士、介護保険関係者など保育界を取り巻くあらゆる方面から、異論が唱えられていわば瞑想状態に陥っていると分析されています。
また、新システムのワーキングチーム会場のインターネットライブ中継を3月16日、22日にやっと行うそうです。内閣府のホームページ上に議事録が載ると言っていましたが、最初だけのようで議題資料の開示に留まっています。
核家族化と地域力の低下よる一次教育力低下を、幼稚園・保育園など二次教育現場に頼る割合が高まり、保護者支援が条文化されるなど保育業務範囲は広がる一方です。
幼保一体化を論ずる前に、0~18歳まで連続・一環した、子ども像・日本人像を明確に示す、「こども指針」を設計するのが本道であり、実は早道ではないでしょうか。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ