「学歴」から「格歴」へ
2011年03月04日 金曜日
3月3日ひなまつりの日、法人本部が経営主体の専門学校の卒業式に参加しました。この学校の生徒さん達の自発的保育ボランティアクラブで、育子園に毎週のように遊びに来てくれています。
式中、卒業生に対する各「格歴者」からのメッセージの中で印象に残った言葉として、
○竹は節があるから大風が吹いても、しなやかにかわし折れないのです。人も様々な苦労が一つ一つの節になり柔軟な人格が形成されるのです。
○東京大学名誉教授だった笠原一男先生のご自宅に訪問した際、少し驚いたことがありました。先生は足で仏壇の電気のスイッチを点けられ、こうおっしゃいました。足は毎日文句も言わずに、人間の体を支えてくれています。手になりたいとか顔になりたいとか言いません。だから一日一回位、仏壇の灯明スイッチを押す「聖なる仕事」をしてもらっているのです。
○学問とはその学問を学んだ人間が変わるほどの学問でなければ本物ではないのです。真の学問を学ぶと「心が変わり、態度が変わり、習慣が変わり、人格が変わり、人生が変わる」のです。
○日本はいまだに、知識を得る教育に重点をおく、「学歴」偏重社会です。もうそろそろ学歴より「格歴(人格)」を重視する社会に成長することです。知識の多少だけでは人間は測ることなどできません。
「格歴」という言葉を教えていただいて、
「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない」というエイブラハム・リンカーンの言葉を思い出しました。人格は自然とにじみ出てくるもの、隠しようがありません。一瞬、一瞬の積み重ねがその人の人格です。保育園においては、子ども達の手本となれるよう「瞬々」精進です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ