和田小学校校長先生ご来園
2011年02月25日 金曜日
先週からクラス別保護者懇談会を行っています。最終日、年長クラスの懇談会には杉並区立和田小学校の校長先生にご来園いただいて、小学校の様子についてお話をしていただきました。
年長の子ども達は2日前にも和田小学校へ校内ツアーに出かけました。また、育子園の夕涼み会やおもちつき会には、和田小学校教職員・保護者会の皆様に出店や出演をしていただいています。
懇談会に際して、事前に保護者から3つ質問がありました。
①小学校入学の4月から今現在の子ども達の変化について
②ゆとり教育の見直しについて
③英語(外国語)の取り組みについて
校長先生から次のようにお答えいただきました。
①入学式は体育館で行ないますので、会場が広いことで緊張する子どももいます。ご心配の方は前日に見学に来ていただいて結構です。授業では1学期はひらがな、2学期はカタカナ、3学期は漢字が始まります。鍵盤ハーモニカも楽しんでやっています。
1学期は出身の保育園、幼稚園の子ども達で遊んでいますが2学期になるとその垣根はだんだんと無くなっています。また、子ども達はお互い同士のトラブルを経験しながら社会を身につけています。
②平成になって学校週5日制になりました。OECDの学力調査で日本は理数系が多少下がったので、平成23年度から授業時間数が増えます。週に4日間5時間授業があります。
国語・算数の時間が増えます。覚える教育より、みんなと話し合って答えを見つけていこうという教育を世界では重要視していますが、日本はいまだ覚える教育を充実させようとしています。読み書き計算は個人別教育、任天堂DSで行っています。
日本人はコミュニケーション能力が低いとされていますから、集団でプレゼンやディスカッション、意見交換を充実します。教科書がA4版で今までよりも厚くなります。
③平成23年度から5、6年生が年間35時間(週1回)、外国語活動の時間が始ります、授業ではありません。全国的に見ると英語以外の言語を導入している学校もあります。
現在の教員免許では英語は教えられません。語学習得には聞く、話す、読む、書くがありますが、日本は書くと読むが重視されていました。小学校では聞くと話すを学びます。
杉並区では1年生も年間5時間、英語に親しむ時間が始ります。韓国、中国の都市部は小1から教科として学んでいますから、日本は少し遅れています。
その他として、保育園と違うことの一つに、小学校になると保護者の皆さんと教員が話す機会が少なくなります。保護者が連絡帳に書いていただいたことについて全て返事を書くことはできません。理由は1クラス35人に教員1人では対応できません。ご質問などがありましたら、お気軽にお電話をください。
また、4月にはたくさんご記入いただく書類をお配りしますので、期限までにご提出いただきますようよろしくお願いします。
また、和田小学校では、メール配信システムとICカードシステムを導入しています。杉並区内の全ての学校が行っているわけではありません。
保護者からの質問は、
質問:土曜日は授業があるんでしょうか?
回答:土曜日に学校公開が1学期に1回程度あります。小学校によって年間の授業時間数は異なります。
質問:体育の時間数は何時間ですか?
回答:全国一律、週3時間です。水泳の時間だけは2時間連続で行っています。年間で105時間です。
質問:夏休み期間の登校日数は何日ですか?
回答:和田小学校の夏休みは7月15日から8月29日まで、学校によって異なります。登校しなくてはいけない日はありませんが、補習授業5日、水泳指導日13日間行っています。
質問:クラブ活動などはありまか?
回答:授業クラブと課外クラブがあります。1年生からは入れるのは課外クラブです。学校を提供して地域の方々が行っているサッカーに90人、野球に30人、剣道、空手もやっています。ただし有料です。詳細は入学後に資料配布します。(文責:園長)
以上、和やかな雰囲気の中で話し合いが行われ保護者の皆さんも一安心されたことと思います
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ